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適応性

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使わなければ衰える。

これは、肉体(身体)、精神(頭)ともに言えることです。

日常生活でずっと歩こうと思ったら、歩く以上の速度で歩く機会が必要です。
また、買い物で3桁の足し算を簡単に暗算でしようと思えば
4桁を日ごろから訓練しておくと間違いないでしょう。

自然にできるようになった能力は、改善に向けた意識的な努力をしなければ
徐々に衰えていきます。

逆に、色んな方法を駆使して改善していくと
信じられないような能力が身に付きます。

ドイツの物理学者アルバート・アインシュタインの脳を調べると
数学的計算や空間図形をイメージするとされる領域
下頭頂小葉の灰白質が有意に大きく形も特異だったそうです。

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これは、決して生まれつきではなく、数学者にみられる特徴的なもので
かつ、キャリアが長いほど灰白質が多いことがわかりました。

現在行われている、リオパラリンピックに出場している
陸上走り幅跳びドイツ代表のマルクス・レーム選手は
義足で踏み切る感覚が詳細にわかると言っていました。

これもまた、普通の人では興奮しない
脳の運動野の領域で興奮が認められています。

腰痛は原因不明の非特異的腰痛が85%と言われていますが
いろんな角度から見ていると、軟部組織の損傷や骨変形、筋力不足ではなく
元々は備わっていた身体の使い方を忘れているのではないかと思われるような症例があります。

使わなければ衰える、改善すると能力が身に付くの視点から考えると
意識できることで緩解する症状は多いのではないかと考えています。

継続とフィードバック

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あの頃はよかった。昔はできた。
おじいちゃんおばあちゃんの常套句のように聞こえますが
我々も、お酒の席などでつい言ってしまうフレーズです。

言葉の裏を返すと、過去の成功体験や気力体力の充実を顧みて
現実はそこからかけ離れてしまったことへの悲哀の差し込みといった感覚でしょう。

私は、継続の重要性は日ごろから訴えています。

しかし、目の前の“できない”を“できる”に変えるには
単に継続するだけでは足りません。

フロリダ州立大学心理学部教授アンダース・エリクソンの研究によると
生まれながらの天才は存在せず、様々な分野で一流とされる人たちは
それ以外の人より長時間そのことに携わっていて
更に、成功のために何が足りないか、何をしなければならないかを分析し
何度も繰り返し遂行している(フィードバック)ということです。

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ちょっと大げさな話かもしれませんが
全力で走ったり、階段を上ったりなどの日常の動作をはじめ
もっと広域に捉えると、仕事のスキル向上も含まれます。

できる人は何もせずできているわけではなく
できることを裏付ける然るべき理由があるということです。

できない理由を年齢で片づけてしまうことは、とてももったいないし残念です。

体の不調は、年齢を重ねるにつれて多くなることは事実ですし
それがモチベーションの低下に繋がることも否定できません。

しかし、できないという既成事実を覆すことは
幾つになっても可能だとデータは言っています。

私と同じ43歳にしてもなお、大リーグの一線で活躍するマーリンズのイチロー選手は
衰える体力を補うために、何が足りないか、そのためには何をしなければならないかを
常に考え実行することを継続することで、現在の活躍があるのだと言えます。

全ての人に一流のチャンスはあります。

一流とまではいかなくても、自分が望む結果は必ず得られるというお話です。

恒常性の維持(ホメオスタシス)

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人間には恒常性の維持(ホメオスタシス)という機能が生まれながらに備わっています。

体内の環境を一定に保とうとするこの働きは、内分泌系、免疫系、神経系が一体となって担いますが
これは、運動器(骨、筋、腱など)にも言えるのではないかと考えます。

以前、『バランスを保つ』という表題で書きましたが
人は動作を行うとき、少しバランスを崩したほうが行いやすいのではないのかと思います。

治療の評価で骨格のアライメントを殆どの場合確認しますが
まず、シンメトリーはありません。

少なからず症状があるので、当然なのかもしれませんが
しかし、治療後も視覚にわからないほど整うケースはまずありません。

そもそも、環境を一定に保とうとしている時点で
保てないことが前提で、だから安定するよう意識、無意識に関わらず
そう努めるのではないのかと思います。

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何か、そするための理由がなければ
活動できないような構造になっているのかもしれません。

先のリオ五輪で、前人未到の3大会連続3冠を成し遂げたウサイン・ボルトは
先天性の脊椎側湾症でした。その克服のため、必要以上に筋力トレーニングを要しました。

あの恵まれた身体と、卓越した技術の裏にあった困難は、競技の妨げになったのではなく
むしろ、立ち向かうための理由になったと考えることができるかもしれません。

それを合理的に安定の方向に導くことが我々の仕事です。

2016 リオデジャネイロ五輪閉会

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4年に一度の世界の大運動会(失礼な言い方ですが私にとって)オリンピックが閉会しました。

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陸上出身の私は、やはり男子4継が強烈に印象に残りました。

スポーツの中でも陸上競技は歴史が長く
科学の発展とともに技術が進歩しても記録の伸び方は緩やかです。

そもそも歩くという行為自体、地面に与えた力の反発を利用して前に進むという
合理的な理屈の上に成り立つ動作を、無意識に行っているので
技術の追及といっても、とても緩徐になるのだと思います。

更に、一瞬に力を爆発させる100Mは、細かい話は抜きにして
その競技の特性上、運動器の優れた黒人選手が、昔も今も圧倒的に優位は変わりません。

その中で、失格でなかったとしてもアメリカに先着したことは
興奮せずにはいれませんでした。

単独種目の決勝に一人も進出していないことから
バトンの技術とチームワークの成果に評価が集中していますが
裏側には圧倒的にレベルアップした“個”の力を見逃すことができないと私は思います。

これはスポーツに限らず、成長のベースになるのはまず“個”であると思います。

それが、チームや組織に反映されれば前に進む力になるし
共鳴する存在があれば、より大きな力を生むことになるのではないかと思います。

陸上競技は野球やサッカーのように、ビジネスとしてはまだまだ難しい競技だとは思いますが
陸上オタクの私にとって、今回のオリンピックは戦うフィールドは違えど
モチベーションの上がるものになりました。

選手の皆さんに、労いと感謝の意を表します。

主観と客観

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主観と客観は相対する語として使われるが
両者の距離が同じに近いほど思考のブレが少ない。

ある物事について、自分はこれが正しいという主観が客観になったとき、同じかどうか。

この場合の客観は、自分以外の目という意味ではなく
ある物事を少し離れたところから見るという意味。

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言い換えると、その主観は感情的なものなのか、理性的なものなのかということになると思う。

感情の割合が多いと、時間が経つと判断が変わる傾向にあって
変えたり変わったりすることに問題はないが、それを繰り返すことは不合理だし混乱を招く。

感情的な思考や行動が悪という意味ではなく
自分が冷静に物事を考えることができているかどうかがわかる。

終末期医療に関する調査で、自分が痛みを伴う末期状態に陥ったとき
延命医療はやめるべきという回答が21%、自分の家族がそうなった場合12%。
同様に、自分が持続的植物状態で治る見込みがないと診断された場合
延命医療はやめるべきという回答は33%、自分の家族がそうなった場合15%というデータがある。

自分は延命措置を望まないが、自分の大切な人だと延命措置を行う。
数字を単純に捉えると、延命を望まないのに、延命措置を施してしまうという矛盾が生まれる。

色んな判断や意思決定において、自分の感情が入ることで
目の前で起こっていることが反対の結果ということは有り得る。

だから、主観と客観の距離が近いほどブレないということになる。

 

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