本来の動き
首肩こり
首を曲げると痛い、という理由の来院は非常に多く
その動作をやってみてください、というとできてしまう
比較的再現性の高い症状だと感じます。
しかし、ある意識をもって再現してもらうと
ほとんどの場合、痛みが軽減するか消失します。施術する前の段階です。
承知の通り、年齢を重ねるにしたがって
何もしなければ筋骨格は硬くなっていきます。
何もしない、を日常動作を意識しないと解釈すると
同じ動きでも徐々にその範囲は狭くなっていくと言えるのではないでしょうか。
首を曲げる際、発痛の原因と思われる筋(軟部)にアプローチしても
またすぐ不具合が生じる所以です。
リハビリで、失った神経筋機能を取り戻すために行う手技などを再教育と言いますが
長寿社会では日常動作の再教育が必要なのではないかと感じています。
前回、こどもの体について書きましたが
遊びで体の使い方の学習機会が減っているこどもが大人になることを考えると
今後多くの人が必要とするのかもしれません。
体の成長とともに、動きも思考も合理的になります。
特に、日々忙しく時間に追われると無駄を嫌がります。
その繰り返しが、本来の動きを出来なくしているような気がします。
しかし、何でもお金を払って教えを乞う時代ですが
本当は、限りなく正解に近い答えを教えてもらうのではなく
何事も自分で模索することが、今の世の中を生き抜くには大事だと思っています。
私自身、首の痛みが出ない動きを試行錯誤で発見できたので。