失敗を失敗と捉える

新型コロナウイルス感染拡大による東京オリンピック延期後初めて
国内でオリンピック競技の国際大会、体操・日米中露4カ国国際交流大会が週末行われました。

大会直前にPCR検査偽陽性のアクシデントがあった
内村航平選手のコメントが印象に残りました。

当たり前ではないことを当たり前にしなければオリンピックは開催できない。

競技だけに専念すれば良かった今までの当たり前に加えて
新型コロナウイルス感染や拡大を防ぐため、密を避けた距離確保や細かい消毒など
当たり前ではなかったことに注力しなければならなことは
相当なエネルギーが必要だということを理解しました。

新型コロナウイルスが日本で初めて確認されて約10ヵ月ですが
何をすれば感染、拡大しないか絶対的な正解はなく
しかし、手洗い、マスク、3密回避、外出控えなど
徹底すれば高い確率で防ぐことができることもわかってきました。

最近、「失敗の科学」という本を読みました。

概要は、失敗が起きる原因、なぜ繰り返されるのか
どうすれば失敗を減らすことができるのかを実例をあげて分析した内容です。

航空業界と医療業界の最悪の失敗=死、のそもそもの捉え方の相違は
悪者探しでは何の解決、改善も得られないことを人は知っていながら
向き合うかどうかで失敗を失敗で終わらせるか、次の失敗を回避できるか
答えは正反対になることを教示しています。

私の仕事は死と直結はしませんが
失敗は何か?を問えば、患者の意向に近付かないことだと思います。

可視化は難しいですが、少なくとも施術者の(当たり前と思っている)型に収めることではなく
可能なもしくは考えられ得る治療をもって、患者の訴えの多くを満たすことです。

功績を成す(成功する)には、まず何が失敗かを考え
失敗したら失敗と捉え、新たな方向にエネルギーを投入するということです。

『遺言』

ips論文で不正。もう、この類のニュースに驚かないが少し心配だった。
それは、山中教授の進退問題への言及があったからだ。 
山中教授に会ったこともないし話したこともないが
偉業を成していてかつ、メディアを通して伝わってくる
謙虚で誠実な人物像にとても好感を持っている。

私は、理想論だが頑張っている人が報われる世の中がいいと思っていて
偉そうだが、山中教授は間違いなく頑張っている。
だから、山中教授が頑張れる環境が保たれることを望む。

原因があって結果がある。
というのは間違いではないが全てがそうとは限らないと思う。
だから、どうすればこういうことにならないかいくら検証をしても
防ぎようがないのではなかろうか。

どんなに新しい医療技術をもってしても人は必ず死ぬ。
という発想に似ているような気がする。

だとすると、ipsをはじめ色んな研究は無駄なのか。そんなはずはない。
それを善や悪、0か1、正解・不正解だけで評価しようとすることに疑問を持つ。

そういう自分も、正しいのか間違っているのかという呪縛に囚われている感が強い。

養老孟司さんの『遺言』を読んだ。
少しラクになったというか、向いていた思考の矛先が広がったような感じがする。
今、皆が感じていると思われる、なんか変。に気づきを与えてくれている。

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