局所でも全身を診る理由
肩関節周囲炎
肩が凝ると肩甲骨を動かすと良い。
凝った筋肉が動いて伸ばされるような気がする。
こんなニュアンスで運動することはありませんか。
肩甲骨は肩関節を構成する一つの骨です。
肩関節は5つの関節(解剖学的には3つ)から成ります。
これらが共同で働くことで円滑な肩の運動を行うことができます。
言い変えると、一つ一つの関節の動きの足し算が=(イコール)100になって初めて
充分な機能を果たすことができます。
肩の運動はあらゆる方向に対応できるので
それ故、わずかな機能の低下が痛みなどの原因となる可能性が高いと考えられます。
肩甲骨はほぼ浮いた状態(肩甲胸郭関節)で体幹上に存在しますが
肩鎖関節、胸鎖関節を介して体幹に連結するため
胸郭、体幹の動きから影響を受けることになります。
よって、肩こりをはじめ肩の機能障害、肩関節の障害は
その一部のみを診ても根治に至ることは殆どなく
下半身を含め全身的に診る必要があるのです。