自分とは
ライフスタイル
随分前のように思えるが、先に行われた衆院選前
街頭インタビューに応えるある人が、払った税金をきちんと返して欲しい
という趣旨の返答をしていたのを思い出した。
産業は成熟して、今の世の中にあるのは第4次産業、第5次産業とも言われている。
形のないもの、つまりサービスを売りにする商売が多くを占め
また、モノにサービスという価値を加えて提供するということはとても多いと感じる。
モノがあふれた社会では、ただのモノは売れず
それでなければならない理由があるものが高い価値を得る。
供給側は、ユーザーの意識を汲み、より満足を与えられるよう情報を集め
今では、意識に上らない潜在的な欲求を満たすモノづくりになっていると思うし
そうでなければ売れなくなっている。
だから需要側は、アグラをかいていても簡単に高いサービスを受けることができるようになっているが
価値内容が停滞したり、そのことに慣れると、それに気付かず不満や要求ばかりになる。
今は、お互いが満足いく関係というより、需要側に有利な取引がが行われていると思う。
だれでも可能な情報発信ツールが充実し、メディアも内容の良しあしに関わらず
ユーザー受けの良い情報を取り上げるからだ。
情報の真意を知らなくても、簡単に評価を発信し、共感が得られると気持ち良いので
こういう循環は後を絶たない。
色んな情報を吸収して、自分の考えが変わることは問題ではなく
むしろ、たいていの人はそうして今の自分がある。
大事なのは、自分を知ることだと思う。
周りと比べて自分がどうかではなく、自分がどうありたいかを知ることだ。
自分が理解できれば、情報に振り回されることが少なくなり
本当に必要なことがあぶり出される。