欲を制御する
ライフスタイル
各競技、インターハイ予選がはじまり多く来院いただいています。
出場の枠は限られているので、狭き門を大勢が目指すわけですが
目標は各々違うので、これまでの練習の成果が試合で出せるかどうか
ということが全ての選手の望みだと思います。
これまでの色んな取り組みやそこから感じる背景
目前の大会での目標などを聴くと当たり前ですが
簡単ではない多様な苦労や思考があります。
簡単ではないからこそ何とかしたいという欲に向かって
苦しいことでもチャレンジできます。
新聞に、ゲーム障害についての記事がありました。
ゲームにのめり込み日常生活や健康に支障をきたすとして
今年5月WHO(世界保健機関)が国際疾病分類に盛り込みました。
感情や欲をつかさどる脳の(髄質)辺縁系を
理性をつかさどる(皮質)前頭前野が抑制できなくなるそう。
人間の脳には高次な出来事でも報酬系という
達成に対するご褒美が与えられる仕組みがあります。
報酬系が活性化するためのパターンのうち
短期的、つまり簡単に手に入れることができるものは
快楽という報酬が得やすいため依存性が高く
脳の報酬系システムが変化してしまうとされます。
新聞の内容では、はまりすぎて人生の満足度を低下させたと思う趣味は?
の回答のうち、最も多い3割近くがゲームと答えています。
私はインターハイに出場することはできませんでしたが
十数年競技者として陸上で得たものは、今でも人生や日常の満足度を
上げていると確信しています。
コントロールできない欲だからこそ
コントロールしようと制御し機能が高まるのだと思います。