正しいイメージ
姿勢
体には正しい使い方というものがあって
それは外からの見え方ではなく、内側のイメージのことであると思う。
例えば、腰が痛いとき痛みが出ないように歩くが
痛くないときは腰に痛みが出ないような歩き方はしない。
しかし両方とも外からの見え方は同じである。
普段の何気ない動作はほとんどが無意識であるが
“痛み”という意識が加わることで内側のイメージに変化が生じ
客観的に同じ動きに見えたとしても当事者は違った動きをしている。
歪みや傾きは見た目にバランスが悪く、それよりも真っすぐなほうが綺麗である。
治療の評価の上でもそれはとても重要視するところであるが
何かを意識した結果の歪みや傾き
内側のイメージによるものがそれならば問題ないのではないかと思う。
スポーツの世界で活躍する選手の中で
形態上異常が見られるにも関わらず競技できていることがある。
ベテランサッカー選手の恥骨結合が不整であったり
プロ野球選手の肩や肘のMRIで明らかな異常所見があっても痛みなく投げられる
などの事実が実際に存在する。
これらは内側のイメージで意識された体の正しい使い方と言える。
ただ、体は複合的な構造が相互作用によって働くので
ある一部に焦点を合わせるのではなく
全体の構造理解とそれに適う正しい動きのイメージが必要である。