準備で勝負は決まる
腰下肢痛
慢性疼痛疾患の約半数を占める腰痛(腰痛は診断名ではありません)。
腰の痛み、と一言では言い表せない所見があり、原因が考えられます。
腰痛を緩解させることができれば
治療家として食うに困らないという先生がいるほどで
それだけ多くの患者と付随症状があるということです。
話は変わりますが、一流シェフが作る料理は
味はもちろん、見た目もアートと言えるほどキレイです。
出された料理をどれだけ味わって食べても
作ることにかかった時間を上回ることはないでしょう。
想像するに、調理の大半を素材選びと下ごしらえが占めるのではないかと思います。
それは、火を通したり味をつけたりする前に(もちろんその技術も重要だと思いますが)
作品としての価値は決まっていると思うからです。
つまり、準備の段階で勝負はついているということです。
腰痛という広義から、なぜそうなっているかという原因を推測しポイントを絞る。
鍼を打つ、手技を加えるという施術そのもの以前に
この準備で施術効果は大きく変わると言えます。
また、ツボという不安定な点の概念が
より小さな点になるということも実感します。
長引く坐骨神経症状に一筋の光が差し込む症例がありました。