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非日常は日常の礎の上に成り立つ

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先日、テレビを見ていると英会話を習う高齢男性が
「高齢者は日々をいかに楽しく過ごすか」
そのために英会話を学び、とても楽しいと言っていた。

発言に嘘はなくこの男性の言っていることは正しいと思った。
一方で、違和感もあった。

英語を話すことは、多様化が進む世の中ではあるが日常的ではない。

だから、英会話を学ぶこと=非日常となり
楽しいと感じられるのは非日常ということになる。

一般に非日常が楽しいという風潮は少なからず多いと感じる。

昔、幸不幸は自分、成功失敗は他者が決めるもの
と誰かが言っていた。

この、楽しいを幸福とすると非日常が幸福
極端かもしれないが日常は不幸と解釈できる。

アスリートが結果を出すために、苦しい練習や余暇を犠牲にすることは
考えるほどにしんどいだけだが、陸上で言えば自己ベストが出たとき全てが報われる。

厳しい練習が日常で、自己ベストが出るときが非日常
非日常は日常の礎の上に成り立つ。

日々、時間に追われイライラしたり、やることを見失い途方に暮れているとすれば
その日常は、恐らく見えていない、少し先の非日常の支えになっている。

まだ見えていない、目の前の非日常を少し感じれたり
見える位置に移動することができれば、毎日を充実と感じれると思う。

 

MGC

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来年に迫った東京オリンピック。

マラソン代表を決めるMGCが行われました。

誰でもわかる選考方法は、選手、関係者からすると
正に生と死を一瞬で隔てるということになるので緊張は否応なく高まります。

印象的だったのは、ほとんどの選手が、身体は既に動かないコントロール不能状態なのに
気持ちだけは切れることなく前進しているように見えたことで、プロの真髄を見た気がします。

この日のために、走ること以外の全てを犠牲にして心血を注いできた様が感じられ
真の本気を目の当たりにすると、勝負の結末を見たいけれど見たくないという気持ちになりました。

スポーツに限らず、求める結果を出すには準備が大切で
これで結果のほとんどが決まると思っています。

しかし、求める結果もしくはそれに近いものが事前にほぼ準備できる領域では
徐々に緊張を失い、往々にして手を抜く傾向にあり、それがいわゆる慣れということだと思います。

何も考えなくてもできてしまうようになると
コントロールする必要がなくなるので準備が疎かになります。

この克服法は唯一、変化しかないと考えていて
意識が変われば動きが変わり、客観的に同じに見えても主観では変化している
この状態を慣れる前に作り継続できるか。が結果の質を左右する肝だと思います。

走るといったシンプルな動きであれば尚更
スポーツではなくても、日常の心身に刷り込まれたスキルは
ほんの少しの変化を意識することで、その精度はより上がっていくのだと思っています。

どの世界でも、プロと呼ばれる人たちは
求める結果を出すことの難しさを熟知しているので
どんな地味な作業でも準備を怠らない姿勢を持っているのだと思います。

 

ゾーン

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全英女子オープンで優勝の渋野日向子選手が帰国し、記者会見がありました。

ゴルフのことはあまり分かりませんが、42年ぶりという快挙を
岡山出身の選手が成し遂げたと聞くと興味を持たずにはいれませんでした。

会見の質疑応答は、二十歳とは思えない気持ち良い歯切れよさで
若いとはいえプロとして心身探究を日々行ってきたという
表に見えてこない努力を私は感じました。

会見中、「世界のトップ選手から学んだことは?」
の質問に「何を学んだのかわからない」と答える場面がありました。

競技力を高めるには、基本的に負を正に変える作業を行います。
自分の弱点を見つけ、その改善に競技力のある選手をロールモデルとすることがあります。

既存プレイヤーの技術を分析して弱点克服に繋げるのはとても合理的で
科学が発達した現代では常套手法と思われます。

だから少なくともイメージしたりお手本とする選手がいれば
意識することになるでしょう。

彼女の答えは、他者比較ではなく
ただ自分を自分にする作業に徹したことが想像できました。

自分がコントロールできなくなる時、往々にして意識の矛先が外に向いています。
それに気づいたとしても直ぐに立ち直ることは難しいです。

今回、彼女は結果の追求よりも、本当にあの場でのゴルフを楽しんでいたのかもしれません。

強い集中状態を表すゾーンは意識して作ることはとても難しいとされますが
長時間ゾーンの状態を維持していたように思え
だとすると、’77全米優勝の樋口久子さんが言っていた新人類の言葉がしっくりきます。

彼女をロールモデルとし、スポーツで好成績を収めるなら
間違いなく、あえて作るのではない真の笑顔を保つことなのだと感じました。

欲を制御する

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各競技、インターハイ予選がはじまり多く来院いただいています。

出場の枠は限られているので、狭き門を大勢が目指すわけですが
目標は各々違うので、これまでの練習の成果が試合で出せるかどうか
ということが全ての選手の望みだと思います。

これまでの色んな取り組みやそこから感じる背景
目前の大会での目標などを聴くと当たり前ですが
簡単ではない多様な苦労や思考があります。

簡単ではないからこそ何とかしたいという欲に向かって
苦しいことでもチャレンジできます。

新聞に、ゲーム障害についての記事がありました。

ゲームにのめり込み日常生活や健康に支障をきたすとして
今年5月WHO(世界保健機関)が国際疾病分類に盛り込みました。

感情や欲をつかさどる脳の(髄質)辺縁系を
理性をつかさどる(皮質)前頭前野が抑制できなくなるそう。

人間の脳には高次な出来事でも報酬系という
達成に対するご褒美が与えられる仕組みがあります。

報酬系が活性化するためのパターンのうち
短期的、つまり簡単に手に入れることができるものは
快楽という報酬が得やすいため依存性が高く
脳の報酬系システムが変化してしまうとされます。

新聞の内容では、はまりすぎて人生の満足度を低下させたと思う趣味は?
の回答のうち、最も多い3割近くがゲームと答えています。

私はインターハイに出場することはできませんでしたが
十数年競技者として陸上で得たものは、今でも人生や日常の満足度を
上げていると確信しています。

コントロールできない欲だからこそ
コントロールしようと制御し機能が高まるのだと思います。

将来残るのは結果よりプロセス

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大リーグシアトル・マリナーズのイチロー選手が引退を発表しました。

同じ歳ということもあって、プレイも然ることながら、プロアスリートとしての言動にも
興味を持ち注目していた選手なので、その意味ではとても残念です。

会見の全ての言葉が、メディアや視聴者のウケ狙いではなく
自分の中の自分と向き合った内容に感じました。

その中でも「2001年にアメリカに行ったときと、2019年現在の野球は全く違うもので
頭を使わなくても出来てしまう野球になりつつある気がすることが気持ち悪い」
というコメントに気が留まりました。

データ収集の進歩で選手、チームなど様々な情報が分析可能になり
分析通りにプレイできれば、欲しい結果が高確率で直線的に得られやすくなったことが
コメントの理由のひとつだと思いました。

2013年4000本安打達成のとき、イチロー選手は「良い結果が誇れるものではなく
4000本のヒットの裏にある8000回以上の悔しい思いと向き合ってきたことこそ誇れる」
と言っています。

自分の中で結果を求めて、不確かを確かにするために、日々試行錯誤を繰り返していたことが想像でき
結果が求められるプロの世界でありながら、プロセスこそ将来残るもので
重要であることを教示しています。

またそれを、世界の超一流が集う場で実行してきた経験がこのコメントに秘められていると思います。

科学技術の進歩はスポーツはもちろん日常に影響を与え、医療はその最たる分野です。

データが身体を見極め、迅速に治療が可能な世の中です。

ものさしが不具合を抱えた自分ではなく、データということは
改善したかどうかは自分の感覚ではなくデータに基づくということになります。

なぜ痛いのか?いつ痛いのか?何をすると痛いのか?

ものさしが自分の中にあればわかりそうなことがわからなくなってきている
そんな気がします。

科学技術が入り込む世界では、こういう観念が知らないうちに進んでいて
少なくとも、それらの恩恵によって今がある。
だから、目視可能なデータが現象の全てではない。ということを知る必要がある
ということをイチロー選手のコメントから考えさせられました。

苦しみから結果を得た人は、そのプロセスをどんな分野でも発揮できると思っているので
今後のイチロー選手にも間違いなく注目します。

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