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偉業を支える土台

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桐生選手が日本人初9秒台を出して
私はまだ興奮が冷めない感じが続いています。

多くのメディアが今回の結果を分析していますが
結局のところ、ストライドを大きくすることと
ピッチを速めること、この2点に集約されるのではないでしょうか。

そのために、100mという距離を加速、最大疾走、減速という
大きく3つの局面に分けて早くトップスピードに乗り維持し
減速しない方法を考え練習するというのが一般的です。

何事も効率的におこなって結果への最短距離を目指します。

ある方法は、ある時最短距離かもしれませんが
新しい方法が見つかると遠回りをしていた、つまり間違っていた(失敗だった)ことになります。

最短距離はその都度変化するし、人によって最短距離がどうかは違います。

今回の桐生選手、土江コーチのコメントにあったように
狙って出たものではないというところに、それを感じます。

しかし、最短距離が最短距離である前提として地固めが必要です。

面倒くさい地味で泥臭いことです。

この精度や反復が最短距離を決めると言っても良いと私は思っています。

桐生選手しかり、世界で活躍するスポーツ選手、結果を残す経営者、職人などは
間違いなくこの作業に意味を持ち、きちんと行っていると思います。

大記録や他にない成績、実績はもちろん賞賛されるものですが
その裏の見えない礎を我々は感じるので、ただの賞賛ではなくなるのだと思います。

 

制約の中での思考と再現

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脳と運動についての本を読んでいたところ
今日の新聞に、全国学力テストを行った生徒(中学3年生)へのアンケートで
平日1日あたり部活動に費やす時間が1~2時間と答えた生徒の平均正答率がトップ、次いで2~3時間
3時間以上、全くしないは約1割正答率が下がるという結果とありました。

部活動と成績を短絡的に結び付け、このデータを鵜吞みにするのは危険ですが
生活にメリハリができるなどのメリットが考えられるとあります。

部活動や競技スポーツで時間を要する理由の一つは、再現性の精度を高めることです。

何度も同じ動きを行うことで、身体にしみこませるには時間が必要です。

では、長時間同じ動きをすれば再現性が高まるかと言えば、そうとも言い切れません。

進学校の野球部が1~2時間/日の練習で、甲子園に出場したこともあり
時間の長さとパフォーマンスの因果は完全ではありません。

人は制約の中で生きています。
むしろ、制約があったほうが伸びます。

つまり、限られた中で考え、行動するという循環に集中力が高まって
好結果に結びつくことが多いのです。

長時間の部活動や、部活動をしないことの否定ではなく
数時間という制約が、合理的な思考と、再現の集中を生むのだと思います。

この循環は部活動やスポーツに限らず、色んな生活場面で行える慣習となるのだと思います。

プロスポーツ選手のセカンドキャリアが問題視されることがありますが
要は、スキルアップのための仕組みの理解が違う場所で反映されるのであって
部活動、学業、スポーツ、仕事、あらゆるところで思考、再現の仕組みを発揮する循環はあります。

脳機能と運動

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24時間テレビチャリティランナーとして
岡山出身のブルゾンちえみさんが走りました。

やはり郷土出身というだけで興味を持ちますし
頑張ってほしいという思いも強くなります。

終始淡々とした表情と足取りに返って強さと信念を感じました。

人が走っているのを見るだけで感動するのは
人間に感性という高次脳機能が備わっているからです。

通常、脳機能は目の前の情報を経験や記憶と照合、評価し
かつ、大脳皮質の抑制によって理性的な行動をとります。

しかし、予想と実際のギャップで大脳皮質の抑制を飛び越え
報酬系と呼ばれる神経系が活性化され高揚感を得ます。

人間の心と体の活動は全てこの脳によって制御されているので
脳の活性化が身体活動に与える影響はとても大きくなります。

人は考えることで、生活に色んな潤いをもたらしてきました。

しかし、その中には生活の合理化を建前とした運動の放棄と思えるものもあります。

脳活動も、多くの血流が活性化をもたらし、それには肉体的な運動が良いとする研究結果もあります。

ブルゾンさんをはじめ、お笑いの人たちは体を張ることで脳機能が活性化し
新しいネタ作りができるのかもしれません。

24時間90キロは走れませんが、朝晩涼しさを感じるようになってきたので
脳の活性化の意味でも、早朝ランの距離を延ばそうと思います。

 

能動的な制御

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世界陸上ロンドン大会のおかげで、就寝時間に起きることを余儀なくされ
私はずっと日本に居るのですが、まるで時差ボケです。

ひとりの人間のモチベーションが上がっただけでは、あんな緊張感のある場は作れないと
テレビからひしひしと伝わる臨場感から感じます。

その中で普段通りの動きなど、できるわけがないと思ってしまいます。

人間は、ある動きをしようと思うと、筋・関節などにある固有受容器というセンサーから脳へ
それをもとに脳から筋などの身体部位に情報が送られます(フィードバック制御)。

しかし、スタートのリアクションタイムのようにこれら一連の動きには時間がかかります。

つまり、思った通りの動きができないということです。

そこで、こういうふうに身体に指令を送ると良いのではないかという予測を
経験などに従って覚えておく(フィードフォワード制御)。

例えば、スタートで身体をスムーズに移動させるため
一番最初に腹横筋などの体幹の筋肉をより強く収縮させるといったことです。

身体運動はこれらによって制御されていますが、1/10秒、1/100秒を競わなくても
日常でもこのようなことは起こっていて、無意識に少しのズレが生じています。

どんなに学習しても、どんなに繰り返しても全く同じ動きの再現は困難で
だからスポーツ選手は反復練習でそのズレをできる限り小さくしようとします。

そして矛盾する難しい感覚の表現ですが、時には敢えてズラすようなこともします。
制御できないなかにスピードやパワーがあるといった感じです。

痛み強張りなどの症状は出るまで制御できないかもしれませんが、
大切なのは、制御しようとする能動的な取り組みです。

それが症状の大きさを小さくしたり発症の時間を短くします。

日本選手とともに、また睡魔ともあと数日戦いたいと思います。

スポーツジャッジの将来

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四季のある日本は情緒や風情といった、目に見えなかったり表現しにくいものを
感覚的に捉えることが多くあるように思います。

スポーツにおいても定量できない流れの中の美しさや
バランスを評価する競技はあって、息子が習う体操はその中の一つです。

そこそこの速さで動くものを評価するのが“ヒトの目”なので
見る人によって違う評価になることはあると思います。

一方で、映像技術を使って疑わしいジャッジをビデオ判定することは
珍しくなくなりました。

どれだけ訓練された目よりも、科学のほうが正しく
客観性も公平だという覆されない事実です。

スポーツではありませんが、将棋の電王戦は今年で6回目でしたが
プロ棋士が勝利したのは過去1度のみ。

’16からは1局も取れておらず、ソフトponanza開発者の山本氏は
1兆を超える手数の中から瞬時に最も効率的な一手を判断できるコンピューターに
人間はもう太刀打ちできないと言っていました。

膨大なデータを処理して優劣をつけたり、正しいかどうかを判断するのは
ヒトよりも機械のほうが優れていると言えることが多くなってきました。

なんとなくですが、そうなんだろうな。。と感じる人は多いと思うし
スポーツのジャッジも、より確実で信憑性を求めるなら
最終的に科学の力を用いたほうがスッキリするとも思えるのではないでしょうか。

WBA世界ミドル級王者決定戦の判定結果に、世界から疑惑の声が上がり
同協会会長から今日、リマッチの指示という記事を目にしました。

ことボクシングは、勝つか負けるかは生き死にに関わり
その内容に情緒や風情を求めない色が濃いスポーツだと思います。

命を削って試合に臨み、プロライセンスを持つからこそ発生する多額のファイトマネー
選手や関係者のことを考えると誤審はあってはいけません。

そもそも、先入観や個人の感情が試合内容に関係なく結果に影響するなら
それはスポーツの正しい評価ではありません。

私は村田選手のファンということもあって、村田選手が圧倒的に優位に見えました。

ファンであることが前提なので、歪んだ見方をしている可能性があります。

しかし、これだけ多くの異議があるということは、ファンであることを差し引いても
間違いではなさそうです。

もし、人工知能を使って、ボクシングのジャッジができたとしたら
今回の判定がどうなっていたのか!?

パンチによるダメージ、手数、残っている気力体力など
客観的に表すことができるスケールがあるとしたら。。

とても興味深いし、おそらく納得できるものだろうと思います。

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