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積み重ねられた科学

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病気を紐解いていくと、細胞とか遺伝子といった究極の姿に行き着きますが
これらが病気その他の体の症状に関係があるとされ
研究され始めて、それほど長い時間を要していないのではないかと思います。

一昔前は、体に不具合が生じると神様に手を合わせていたと考えると
得体の知れない恐ろしい物体が浮き彫りになるというのは
心の痞えがとれ、それだけで楽になるものです。

科学が進めば進むほど、見えなかったものが見えるようになるわけですが
科学はあくまでも逆算的です。

現在事象をなぜ?という思考でさかのぼることで解明されます。

医療現場で行われているのは、これを基とする作業ですが
臨床とは想像、つまり将来を推測しながら
最高の一手を選択して遂行されます。

だから、多くの経験と知識、更にセンス
(元々備えられたものではなくて、知識の蓄積と実際の選択実施によって磨かれるものだと考えています)
といったものが必要だと考えられるし、結果にも大きく左右するのだと思います。

画像や数字的スケールで病態の見極めができない鍼灸師は
これらを駆使して評価、治療していかなければいけません。

どこをどのように操作すれば、症状緩解に至るか
即わかるようになると、名人と呼ばれるのでしょう。

膨大な情報からそこへ導くことができる名人はある種
根拠のない科学的な治療をしていると言えます。

科学は誰でも納得できる根拠となりますが
痛い、苦しい人の前では、その状態からの解放のほうが大事です。

症状と体の因果を緻密に考えることの積み重ねこそが
科学の構築だと信じ日々臨床に当たっています。

 

 

知人者智、自知者明

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人を知る者は智なり、自ら知る者は明なり

2016年、最も気に留まった言葉です。

自分の本質を知る人は少ないのではないかと思います。

人を快にする前に自分を中庸に保つことが大切だと感じました。

消長は自然の道理ですが

だからこそ自分を知る者が“智”よりも深い“明”である

という老子の言葉に表現されていると思えます。

無事に往く一年に感謝し

新たな一年に期待と希望をもって

健康に尽力できるよう努めたいと思います。

全体を見る意味

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節目の時季を迎え、心身ともに慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。

開院十数年、季節と症状の因果は間違いなくあると感じていて
似たような症状での来院が増える傾向にあります。

どんなケースも、全身を評価することは変わりませんが
ルーティン化しただの作業にならないように注意しています。

それは基本的に、ヒトは偏見の塊だと思うからです。

悪い言い方ですが、偏った方向から見ることが常です。

自分の持っている知識や情報自体既に嗜好性があって
ある方向に全てを導こうとするように思います。

自身のスケールで図ろうとすることに問題はありませんが
事実を捻じ曲げてはめ込むことはあってはいけません。

ある見解は他の見方の上にあってbestではなくbetterであるということを
念頭におかなければならないと思います。

世の中はお互いがパズルのピースのような機能で補完して成り立っています。

自分にない物差しが必要な場合は、それを持つヒトに委ねれば良いのです。

然るべき医療機関で精査が必要と思われる症例があり想像通りの結果でした。

全体(身)を見ることの意味は一つではないということです。

機能としての歩行

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先日、開院以来、最高齢と思われる来院がありました。

お一人でタクシーで来院されました。

杖は突いていましたが、足取りはしっかりされていました。

時代劇を見ていると、江戸から大阪まで歩くといったシーンがありますが
今の整備された道路でも約500キロ。
時速5キロで8時間歩いたとしても12.5日かかります。
(飛脚は3~4日で行っていたというから驚きです)

今は時間をお金で買う時代なので、速く移動するには
より速い移動手段を選べば意に沿います。

日本人は世界的に見ても働き者であるのは周知の事実ですが
時間に追われることが常態化するあまり
時間有余の時でさえ、車をはじめとする手段を選んでしまう傾向にあります。

マラソンやウォーキングは健康ブームの象徴ですが
本来、歩いたり走ったりすることは、手段ではなく人間が移動するための機能であるということを
再認識させる働きかけがあるように感じてしまいます。

私は、慣れは考える力や、本来もつ機能を失う危険を孕んでいると考えているので
ちょっとそこまでという感覚に、無意識に車に乗ってしまうのは
とても危険なことなのかもしれないと思います。

医学の進歩で、長寿は手に入れましたが
健康寿命を推進する意味では、それだけでは進歩ではなく
自助努力あっての健康寿命だということを想起させるこの度の来院でした。

 

第2回岡山マラソン

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汗ばむ陽気の本日、第2回目の岡山マラソンが開催されました。

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去年に続き、沿道から応援しました。

今年も、多くの参加者が、調整やケアのため来院されました。
それぞれに、目標があって、一人一人と接すると、その方たちの想いを感じることができ
傍らで応援する立場ではありましたが、走る姿に自分が少し投影される感じがしました。

なので、来院された方々を発見すると、とても感慨深かったです。

大会は盛況の第1回の後ということで
全ての資質が試されることになると思います。

特に、良い感覚を残した後の2回目は鬼門だと思います。
企業の2代目、治療も私は好感触の1回目なら2回目のほうが難しいと考えます。

運営に関わっていない私が言うのもおこがましいですが
地域の活性に力を入れるのは、今ではどこの自治体も躍起になっていて
マラソンに限らず、色んな活動が各地で開催されていますが
2回目の今回、驕りや慢心といった感じは、沿道で応援する人たちでさえ感じませんでした。

沿道から声を出しているだけですが、来年もまた来るぞ!という気持ちになりました。

参加者や外からの評価が、大会の成功度を見極める指標になると思いますが
日常において、そうした外からの声に耳を澄まし、要望に応えることができるよう
調整やケアのために尽力したいと切に感じました。

参加者の皆さん、運営スタッフの皆さん大変お疲れさまでした。

 

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