仙腸関節、左右差、腰下肢痛改善

腰下肢痛

下肢に放散する再現性の高い腰痛は
仙腸関節機能の左右差を少なくできればかなりの確率で改善する。

と、言えます。

わかりやすく言うと、背骨の一番下に続く骨盤の一部
仙骨と腸骨を繋ぐ部分。

関節と名が付きますが、数ミリしか可動しないため
画像をもっても動きを捉えにくい関節です。

が、日常の無意識の癖や長時間の同じ姿勢などの環境因子によって
形態上、機能上、大きな左右差が生まれます。

どの程度の左右差で下肢への放散を伴う腰痛を発症するか
言葉で表現するのはとても難しいのですが
全身を評価したうえで感じる隔たりがあれば、許容を超えたと推察します。

女性は出産時、この部位が通常機能を大きく逸脱するため
関節軟骨を破壊し、腰痛の後遺症を残すことはよく知られています。

仙腸関節機能の左右差を少なくできたことで
症状の改善が認めれれる症例が続きましたのでご紹介しておきます。

腰下肢痛を助長する歯痛

腰下肢痛

全身の連動機能低下が局所の痛みを助長していると思われる症例です。

立った状態で体を反らすと腰から脚(後面)への放散痛が
ほぼ間違いなく再現されるという症状です。

そもそも痛み不具合が慢性化する部位はその人にとって
器質的、形態的、機能的なウイークポイントであると考えます。

言い換えると、その部位にひずみが生じやすい
アライメント、筋(力)バランス、動きが背景にあると言えます。

よって、それら考えられる原因の中で改善可能なポイントを推察し
治療すれば良いということになります。

痛みの場所は腰以下ですが、話を聞けば年末に治療した歯の調子が芳しくなく
患側で咀嚼できないということでした。

ウイークポイントの痛みを出現、助長させる条件として
歯痛のため顎関節-頚椎-胸郭-腰仙椎-股関節の連動性低下が
静的、動的評価で推察されました。

究極はこれを一点でという神業なのでしょうが
そんな奥義を体得してはおりませんので
歪んだ構造体を地道に整える作業に徹します。

結果、主訴の腰下肢に加えて歯痛も改善されました。

医療はほぼ対症的であると考えているので、仮に痛みが消えたとしても
根治と言えるのか定かではありませんが、自分が担うフィールドで
一定の結果が得られたことは、推察の信憑性を裏付けるものになりました。

 

長引く坐骨神経痛、略治

腰下肢痛

本日、長引く坐骨神経痛を略治とする症例がありました。

元々ランニングを趣味とされていたこともあり
腰下肢痛は練習や仕事の強度によって発症と緩解を繰り返していました。

しかし、ある時以来増悪し、全く改善に至らず
走ることは疎か日常に支障が出るようになっていました。

毎回、こちらの評価は正しいか。
自問自答と、施術効果をその都度確かめてもらいながら
紆余曲折、試行錯誤を繰り返し今日に至りました。

症状緩解に時間を要す場合、略治として施術を終えることは稀です。

大抵、数回で改善しなければ見切り付けられ来院はなくなります。

しかし、この方、本当に粘り強く来ていただき
こちらもそれに応えるべく毎回、頭をフル回転させました。

よって、ほぼ同じ施術は続けていません。
少なくとも少しの改善もなければ毎回変化をつけました。

長く診させてもらうと、少しの変化にも気付くようになり
どんな方法がより有効か鼻が利くようになります。

この経験は、間違いなく治療家人生の財産になりました。

腐らず最後まで来てくださったことに心から感謝します。

準備で勝負は決まる

腰下肢痛

慢性疼痛疾患の約半数を占める腰痛(腰痛は診断名ではありません)。
腰の痛み、と一言では言い表せない所見があり、原因が考えられます。

腰痛を緩解させることができれば
治療家として食うに困らないという先生がいるほどで
それだけ多くの患者と付随症状があるということです。

話は変わりますが、一流シェフが作る料理は
味はもちろん、見た目もアートと言えるほどキレイです。

出された料理をどれだけ味わって食べても
作ることにかかった時間を上回ることはないでしょう。

想像するに、調理の大半を素材選びと下ごしらえが占めるのではないかと思います。
それは、火を通したり味をつけたりする前に(もちろんその技術も重要だと思いますが)
作品としての価値は決まっていると思うからです。

つまり、準備の段階で勝負はついているということです。

腰痛という広義から、なぜそうなっているかという原因を推測しポイントを絞る。

鍼を打つ、手技を加えるという施術そのもの以前に
この準備で施術効果は大きく変わると言えます。

また、ツボという不安定な点の概念が
より小さな点になるということも実感します。

長引く坐骨神経症状に一筋の光が差し込む症例がありました。

坐骨神経痛を腹部で

腰下肢痛

長引く坐骨神経痛が、腹部で著効する症例がありました。
まだ道半ばと思われますが、訴えとはかけ離れた場所です。

木もミル、森もミル。は治療において鉄則ですが
主訴を把握したうえで、全体をフォーカスし、焦点を絞っていくと
木に当たる部分に辿り着くというものです。

症状と治療ポイントが、どんな場合でも一致することはまずない
ということをつくづく思わされます。

そして、そこに到達するには、妥協しない観察力が必要です。

どの動作のどのポイントで症状が軽快、または増悪するのか。
動作を注意深く観察する目と、その人の特徴的な姿勢を含む動きを
イメージする想像力をもって、見つけることができたということができます。

その都度、帰着ポイントを探ることになりますが
これが治療の効果を左右するといっても過言ではありません。

今回、うまくそこに導くことができたということになります。

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