長引く坐骨神経痛、略治

腰下肢痛

本日、長引く坐骨神経痛を略治とする症例がありました。

元々ランニングを趣味とされていたこともあり
腰下肢痛は練習や仕事の強度によって発症と緩解を繰り返していました。

しかし、ある時以来増悪し、全く改善に至らず
走ることは疎か日常に支障が出るようになっていました。

毎回、こちらの評価は正しいか。
自問自答と、施術効果をその都度確かめてもらいながら
紆余曲折、試行錯誤を繰り返し今日に至りました。

症状緩解に時間を要す場合、略治として施術を終えることは稀です。

大抵、数回で改善しなければ見切り付けられ来院はなくなります。

しかし、この方、本当に粘り強く来ていただき
こちらもそれに応えるべく毎回、頭をフル回転させました。

よって、ほぼ同じ施術は続けていません。
少なくとも少しの改善もなければ毎回変化をつけました。

長く診させてもらうと、少しの変化にも気付くようになり
どんな方法がより有効か鼻が利くようになります。

この経験は、間違いなく治療家人生の財産になりました。

腐らず最後まで来てくださったことに心から感謝します。

準備で勝負は決まる

腰下肢痛

慢性疼痛疾患の約半数を占める腰痛(腰痛は診断名ではありません)。
腰の痛み、と一言では言い表せない所見があり、原因が考えられます。

腰痛を緩解させることができれば
治療家として食うに困らないという先生がいるほどで
それだけ多くの患者と付随症状があるということです。

話は変わりますが、一流シェフが作る料理は
味はもちろん、見た目もアートと言えるほどキレイです。

出された料理をどれだけ味わって食べても
作ることにかかった時間を上回ることはないでしょう。

想像するに、調理の大半を素材選びと下ごしらえが占めるのではないかと思います。
それは、火を通したり味をつけたりする前に(もちろんその技術も重要だと思いますが)
作品としての価値は決まっていると思うからです。

つまり、準備の段階で勝負はついているということです。

腰痛という広義から、なぜそうなっているかという原因を推測しポイントを絞る。

鍼を打つ、手技を加えるという施術そのもの以前に
この準備で施術効果は大きく変わると言えます。

また、ツボという不安定な点の概念が
より小さな点になるということも実感します。

長引く坐骨神経症状に一筋の光が差し込む症例がありました。

坐骨神経痛を腹部で

腰下肢痛

長引く坐骨神経痛が、腹部で著効する症例がありました。
まだ道半ばと思われますが、訴えとはかけ離れた場所です。

木もミル、森もミル。は治療において鉄則ですが
主訴を把握したうえで、全体をフォーカスし、焦点を絞っていくと
木に当たる部分に辿り着くというものです。

症状と治療ポイントが、どんな場合でも一致することはまずない
ということをつくづく思わされます。

そして、そこに到達するには、妥協しない観察力が必要です。

どの動作のどのポイントで症状が軽快、または増悪するのか。
動作を注意深く観察する目と、その人の特徴的な姿勢を含む動きを
イメージする想像力をもって、見つけることができたということができます。

その都度、帰着ポイントを探ることになりますが
これが治療の効果を左右するといっても過言ではありません。

今回、うまくそこに導くことができたということになります。

腰椎骨盤リズム(lumbopelvic rhythm)

腰下肢痛

運動連鎖によって、体のある部位の運動が関節を介して、離れた部位に影響を及ぼします。

これには、足から骨盤に向かう上行性と、骨盤から足に向かう下行性とがありますが
ご覧の通り、中心を担っているのは骨盤です。

また、骨盤と脊柱の関連性についても、上行性と下行性の概念があり
骨盤は、下肢、脊柱と連携する機能を果たすため
そのアライメントは全身に影響するといっても過言ではありません。

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しかし、骨盤は単体で空間上を運動するわけではなく
骨盤の運動は、股関節と脊柱の運動の結果になります。

矢状面(体を横から見た時)で体を前後屈させる動作では
骨盤を介して、腰椎(脊柱)と股関節の動きに連動性が存在し
これを“腰椎骨盤リズム(lumbopelvic rhythm)”と呼びます。

腰椎(5つ)の各分節の可動範囲はおよそ8°とされ、膝を伸ばした状態で手を床につけると
平均的な健常成人で腰椎40°、股関節70°がほぼ同時に屈曲するといわれています。

体がおよそ45°前傾した時点で腰椎の運動は制限され
その後、股関節と胸椎によって前屈が行われます。

一方、体を反らす場合、多くは股関節が先行し、少し遅れて腰椎が伸展します。

腰椎骨盤リズムは、股関節と腰椎の可動域制限を補完し合うため
どちらか一方の可動域制限を他方が代償します。

つまり、動きとして連動するが故、負の運動連鎖を誘発します。

見るからに悪い姿勢や、硬い動きは、負の運動連鎖を招き
筋、腱、靭帯などの軟部組織や関節にストレスを与え続けていると考えることができます。

歪みに起因する症状

腰下肢痛

普段、何もしないのに肩が凝るとか腰が痛くなる
と高齢の患者さんがよく言います。

痛みの原因を、一つに集約するのは難しいと思いますが
やはり不良姿勢はその原因の一つとして考えられます。

人間の体も建物の柱を縦横にした軸組みと同じく
骨と骨が関節によって繋がれることで、構造の基盤を形成します。

よって、柱が傾けば建物も傾くのと同じで、骨が傾けば体も歪みます。

問題は、少なからず歪みを原因とする症状が現れることです。

歪んだ骨に隣接する筋肉は、短縮あるいは伸張を強要され
長時間その信号を送り続けることが痛みなどの症状に繋がります。

例えば、体の中心に位置する骨盤は、脊柱と股関節との間に関節を有しますが
骨盤を適正な状態にコントロールするには、大腿、骨盤、腰椎にかかわる筋群の協調が必要になります。

いわゆる良い姿勢は、骨盤前傾と腰椎前弯を同時にコントロールする必要があり
それには多裂筋と腸腰筋の協調が必要です。

多裂筋と腸腰筋

多裂筋が収縮して腰椎を伸展させたあと
腸腰筋が活動して中間位になった腰椎を固定しなければいけません。

つまり、座面に浅く腰掛け背もたれに当たったり
猫背で立位を保持していると、多裂筋と腸腰筋の機能が破綻し
骨盤後傾、腰椎後弯となり、筋肉は短縮と伸張の信号を出し続けることになっているのです。

 

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