当たり前を崩す
鍼灸、その他治療
長かった梅雨もやっと終わりを感じますが
今年も大きな爪痕を残す自然の脅威を知ることになりました。
近頃は当たり前の日常は当たり前ではない
ということを多くの人が感じています。
当たり前は当たり前が崩れたとき当たり前でなくなるので
そこでやっと当たり前は無意識であったと知ります。
心身の不調をどのように改善するか
その一つの手段、選択肢として鍼灸マッサージはありますが
全てクリアにできるとは限りません。
言い訳ではなく、鍼灸マッサージは不調改善に効果的な引き出しの
ほんの一部を持っているにすぎないと私はいつも思っているので
他のアプローチも模索します。
だから自分で可能な運動や生活の変化をよく提案します。
それは期待する改善に届かない不確かなお願いかもしれません。
しかし、たいてい長引く症状は無意識の当たり前から始まり
痛み不具合を感じて初めて意識に上ります。
脱力しているのに他動的に動かすと
何度やっても同じところで力が入る方がいました。反射です。
それ以上動かすと身体への危険を察知しているのだと思いますが
そのポイントは、痛みが出る位置でも軌道でもありません。
つまり、日常、このポイントより大きく動かすことはなく
そこに身体があるとき無意識に力が入っていることが考えられます。
それが形態的、構造的に不快の領域であれば
痛み不具合として意識に上ることは容易です。
推察される改善策は、力みのでるポイントより大きな動きを与えることです。
運動とは、自動化されたものではなく
何かを意識しなければそのようにならない動作だと考えるので
日頃やっていないであろう簡単な運動をお伝えしました。
日常をほんの少しでも変えるのは面倒で案外勇気がいることですが
変化しない安定からの不安定より、変化による安定からの新化の方が
当たり前は当たり前ではないの気付きとして前向きだし
ダメージがあるとすれば少なくて済むと思います。