フェアプレー
ライフスタイル
先日、引退を表明した競泳の北島選手。
引退時の後輩選手のコメントにもあったように
躍進した競泳界を担った象徴的な選手だった。
比較的短命と言われる競泳界で3度のオリンピックに出場し
日本人唯一の2種目2連覇をはじめとする好成績の裏には
一言では語れない努力や葛藤や苦しみがあったと想像できるし
競泳と言えば北島の代名詞にもなったのではないかと思う。
引退会見やニュースに出ていた北島選手の
清々しい気持ちというコメントは表情から充分伺うことができたし
また、200Mのレース直後の悔しさを感じる様子からも
やりきった感は見ていて存分に伝わってきた。
しかし、その前の100Mのレース後の悔しさを感じる様子は
同じ悔しさでも似て非なるものに見えた。
本命がこちらだったということなのだろうが
準決勝で派遣標準タイムをクリアしていただけに
悔しさの表現はダイレクトに伝わってきた。
それ故に、全レース後の潔さになったのだと思う。
100Mのレース後、北島をなぜオリンピックへ出場させないという抗議が
水連に殺到の見出しを見たが、タイム種目はその結果が明白だし
それによってオリンピック出場が決まったとしても本人が喜ぶはずがない。
フェアプレーは見ていて気持ちがいい。
それは勝ちたいことが前提な上で、誤った勝ちや自分有利な一度決定されたジャッジが
自分にとって不利益になる指摘を自らが行うという精神があるからだ。
正々堂々の堂々には、威厳があって立派な様を意味するとある。
負けても威厳があって立派に見えるのは、フェアプレーに徹したことが見てわかるからだ。
運動会を控え、クラスで4番目のタイムだったという息子に
速く走るための秘策を伝授したところ、できない。。という。
ルールに沿った本当にフェアな秘策だったのだが
陸上畑の父の助言は、彼にとってフェアでないのかもしれない。
北島選手、お疲れ様でした。
頑張れ。息子。