スポーツの教え
ライフスタイル
当たり前ですが、勝ち負けを競う世界では、必ず勝者と敗者があります。
一瞬で勝敗が決まっても、その一瞬に向けて
勝とうという意思を持っていれば、長く勝つための努力をしなければいけません。
勝つことにこだわりを持って、労力を費やすわけですが
実は一瞬で決まる勝ち負けに依存するのは当事者ではなく、周囲ではないかと思います。
もちろん、勝てばこれまでが報われた気になり、負ければ悔しさが込み上げます。
しかし、時間が経つにつれて勝ったこと、負けたこと以上に
それまでに支払った労力が記憶に上ってきます。
良かったことより、悪かったことや苦しかったことのほうが脳裏に残ります。
危険回避上、生きている以上生物学的にこの構造は覆せませんが
裏を返せば、つらさ、苦しみの閾値が高いほど
強い後ろ盾になり得ると言えると思います。
私は現役時代、たいして強い選手ではありませんでした。
自信という後ろ盾のほとんどは、計画通り苦しい練習ができたかどうかということでした。
優勝が勝ちなら、ほとんど負けでしたが
今残っているのは、やはり勝つためにやってきた苦しみの後ろ盾です。
あれのお陰でこのくらい、、と思えることは結構あります。
私がこどもやアマチュアのスポーツでプロセスを重視する所以です。