未練のない引退
ライフスタイル
プロ野球中日ドラゴンズの山本投手が昨日
数々の最年長記録を樹立し現役を引退した。
公式戦最終試合の先発として打者一人限定の当番だった。
僕はプロ野球の熱狂的なファンではないがスポーツ全般
観ることはとても好きで、現役最年長投手の引退試合は興味深かった。
先日の引退会見で、技術は今がピーク
体力があれば20勝できると言っていたのが印象的だった。
身体の衰えを感じながらそれを補う技術を日々研鑚し続けることができたから
これまで一線でやってこれたのだろうと思う。
しかし、心と体に隔たりがあることはとても苦痛である。
そう思うと日常の時間のほとんどを野球に注いでいたと想像できるし
その姿勢から元気や勇気をもらえる。
最後のバッターを内野ゴロに打ち取った後の涙はとても感動した。
相手の広島カープはCSを賭けた最終戦、是が非でも勝ちに行く試合なので情けはなかったはず。
引退宣言するということは、それまで時間をかけて決断に至っているので
力のベクトルは上昇するとは考えにくく並、またはそれ以下だと僕は想像する。
だからこそ最後のバッターには何が何でもヒットを打ってもらいたかった。
本当に好きな野球の最後はコテンパンにやられたほうが後ろ髪引かれず
やり切った感を得て引退できると思うからだ。
打ち取ってしまった山本投手の脳裏にもう少しできるかも、、
という思いがよぎったとしたら気の毒に思う。
完封負けしCSを逃した広島の最終戦の結果は一人目の打者で決まっていたように感じる。
山本投手の長年の功績をたたえ心からお疲れさまと言いたい。