健康の担保
ライフスタイル
高齢の患者さんが、昔は川で洗濯をしていたと話していた。
今のご時世、川で洗濯する人はまずいない。
それは、洗濯機があるから。それと川の水は汚いから。
以前、便利は機能を失うという話をしたことがあるが
綺麗だった川の水は、人間の便利のために綺麗であるが故の機能を失った。
しかし、水質管理を担う人の手によって生活に必要な水は常に綺麗に保たれるようになった。
生まれた時から、蛇口をひねると綺麗な水が出てくることしか知らない世代の人には
そのことが健康を養う担保である認識はないだろう。
身の回りには、知らないうちに誰かが健康を守ってくれているということが多く存在する。
私は、健康の最終的な担保は自分しか持ち得ないと思っていて
こうありたいという健康像がそのバックボーンにあって今があるのだと思っている。
誰かに守られてばかりの健康は脆くて長続きしないのではないかと思う。
それにしても、川での洗濯の話しを笑ってできる
生死の間を生き抜いてきた人の器は大きい。