決断の喜び
ライフスタイル
有名人がお忍びで行くという飲食店のオーナーが、その人は、おすすめではなく
必ず自分が食べたいものをはっきり注文するという話をしていた。
一見、メニューにないものを頼んだりするのはわがままに感じるが
しかしそこには、大げさな言い方かもしれないが、決断の強い意思がある。
今の世の中は、色んなものを自分で決めることができる社会になっている反面
決めなくても事が進行したりもする。
“これ”とはっきり示すのは、日本人的ではない気もするが
そう言えるように、また言いやすくなってきたということは
そうしたい気持ちが潜在的にあったからだ。
気持ちを他者に伝えることには、とても大きな意味があると思っていて
単に、意思表示の意味ではなく、裏には責任が生じている。
責任を負うことを嫌がる人が今の世の中には多いと聞くが
そもそも、やる気やモチベーションは、責任によって高まるものではないだろうか。
意思表示と責任は、自分の痕跡を残すということになって
振り返ったとき、少なからず満足を味わえるものになると思う。
決断とは、決めることと断つことなので
決めることで断たれる物事ができるという陰なイメージとは別に
断たれることでシャープになっていくという側面もある。
所詮、自分が進む道は一本なのだから、決断することは喜びのはずだ。