円
姿勢
円(えん)から連想する言葉は、美しい、滑らか、やさしいなどでしょうか。
形のみならず、動きにもこれらの言葉は当てはまります。
人の身体は、止まった状態や動きの中で色んな円を表現でき
それには多くの骨、関節の連動があります。
ある一つの機能が低下しても、きれいな円を描くことができず
そこには必ずできない理由があり、多くの場合身体の不快症状を伴います。
逆を言えば、描けるはずの円が描けないところから
身体の不具合箇所に辿り着くことができます。
球関節である肩関節(肩甲上腕関節)は
身体を左右に隔てる矢状面に対して円を描くことができます。
より大きな円を描くには、肩甲骨、胸郭(肋骨、胸椎など)の連動が必要で
腰椎、骨盤帯など下肢を構成する骨、関節との連動にまで及びます。
古代象徴の一つにウロボロスという自分の尾を飲み込んで丸を作る図がありますが
始めと終わりがなく、不老不死の象徴として、調和の意味を持ちます。
滑らかな円を描く動きができるということは
調和のとれた身体を現すと言えます。