中心に近付ける

姿勢

普段、中心を揃える、厳密には近付けようとすることで
不具合が解消されるケースがとても多いです。

厳密にはというのは、いくら中心を意識しても
経験上その状態にならないためです。

しかし、基本的に痛みや強張りなどの不具合は
脳の興奮によるものなので、極論どんなに曲がっていても、歪んでいても
不快と認識しなければ良いということを殆どの場合望まれていると察します。

つまり、画像上の明らかな所見を元の状態にすることではなく
動かしても痛くない、不具合なく日常が過ごせる、これを目指します。

よって、改善の道は限りなく何通りもあり
施術者としてその道をいくつ知っているか、または、どれだけ想像できるかは
死活的と言えます。

ただ、先に言ったように、中心という目指すべき指標があれば
想像ならば的が絞りやすくなります。

良いか悪いかは相対的であるので、施術前と比べてどうかを
主観客観両方で確認しながら進めると
即というのは稀ですが、徐々に改善に向かいます。

鍼灸や整体は根拠に乏しいと言われます。

しかし、裏返せば原因結果としての画像、定量以外を
改善の糸口として担っているとも捉えることができ
であれば、違う物差しで評価し施術することは当然と言えます。

少なくとも大きく傾いた状態よりも真っすぐに近いほうが良いという見方は
有意義であると確信します。

慣れを意識する

姿勢

鍼灸学校に通っている時、まず鍼を鍼管という筒に片手で入れる実技をします。
片手挿管と言います。

最初、とてつもなく難しく、ただ鍼を鍼管に入れるだけですが
口が一緒にへの字に曲がっていたように思います。

今、何も考えなくてもできます。
当たり前ですが、それに意識を持っていかれたら治療どころではありません。

しかし、稀にスムーズに入らないことがあり
治療にもリズムがあるので、その時は不快です。

意識しなくてもできる、またそれが頻回になればなるほどクセが出ます。

クセは漢字で書くと(癖)ヤマイダレにヘキ。
このヘキにはかたよるという意味があるそうです。

文字通り、かたよって病気になるのです。

意識しなくてもできる=慣れ
と考えると、慣れたことを意識できない状態は
やがて病気を招くと言うことができます。

歩く、座る
当たり前にできてしまっていることに
意識を注ぐことの大切さがそこにあります。

患者さんは見ていなくても
かっこよく見える片手挿管を考えてやることがあります。

クセがすごい

姿勢

岡山出身のお笑い芸人「千鳥」のフレーズ“クセがすごいんじゃ”は
岡山弁と言い回しの何とも言えない感じに爆笑してしまいます。

癖とは無意識におこなう習慣的な行動を言います。

ヒトには色んな癖があって、姿勢はその象徴だと感じます。

慢性的な痛みや強張りを姿勢が原因とする考え方は強く
スポーツにおけるover use、スポーツ障害でも姿勢由来と考えられるものも存在します。

姿勢とは止まった状態のみを言うのではなく
広義にはある関節の動きの均衡性まで含むと考えています。

つまり、関節可動、筋力、視覚に委ねた非対称の軸バランスなど
複数の要因が重なってあるべき姿勢が崩れ、個人のもつ不快閾値を超えたり
weak pointと重なると痛み強張りとして症状化するのではないかと思っています。

全ての人の動きは教科書に書かれた内容のようにはいかず
また年齢や性別によっても大きく異なるため
何が、どこが正しいのか相対的に導き出すことはできません。

しかし、ひとりの人をじっくり観察すると、その人のもつ癖があぶり出されてきて
治療の上で大きなヒントとなります。

癖という漢字の部首は「やまいだれ」です。

クセがすごいと笑いではなく病(やまい)に陥ってしまうかもしれないので
注意が必要です。

 


姿勢

円(えん)から連想する言葉は、美しい、滑らか、やさしいなどでしょうか。

形のみならず、動きにもこれらの言葉は当てはまります。

人の身体は、止まった状態や動きの中で色んな円を表現でき
それには多くの骨、関節の連動があります。

ある一つの機能が低下しても、きれいな円を描くことができず
そこには必ずできない理由があり、多くの場合身体の不快症状を伴います。

逆を言えば、描けるはずの円が描けないところから
身体の不具合箇所に辿り着くことができます。

球関節である肩関節(肩甲上腕関節)は
身体を左右に隔てる矢状面に対して円を描くことができます。

より大きな円を描くには、肩甲骨、胸郭(肋骨、胸椎など)の連動が必要で
腰椎、骨盤帯など下肢を構成する骨、関節との連動にまで及びます。

古代象徴の一つにウロボロスという自分の尾を飲み込んで丸を作る図がありますが
始めと終わりがなく、不老不死の象徴として、調和の意味を持ちます。

滑らかな円を描く動きができるということは
調和のとれた身体を現すと言えます。

 

続、良い姿勢であるための条件

姿勢

きれいな姿勢だ、と思う人はセスジが伸びていると表現されます。

セスジが伸びると何が違うのか。

文字通り、セスジ・背筋に力が入ることで
地面に対して身体がまっすぐに伸びた感じになります。

そして、たくさん空気が身体に入ってくる感じがします。

数年前から流行りのコアマッスル、横隔膜を使った呼吸が
意識に上るようになります。

横隔膜は、心臓や肺など、主に肋骨で覆われた胸腔と
胃や腸などを収める腹腔を隔て
呼吸(腹式)に大きく関わる筋肉(随意)です。

不良姿勢によって、この横隔膜の機能が低下します。
呼吸が浅くなったり、体幹の支持が不安定になります。

感情は姿勢に現れますが、嬉しいとき、楽しいとき
背中が丸くなり前かがみにはなりません。

塞がれたり、落ち込んだ気持ちのとき人は前かがみになります。
よって、不良姿勢によって気持ちが沈むことになります。

運動を敢えてしようとしなければすることのない今
老若男女問わず、この状態に陥る人ばかりに見えます。

不良姿勢、横隔膜、呼吸の法則で行くと
横隔膜を使った呼吸ができれば姿勢の改善につながり
体幹の安定、機能的な身体が得られるということになります。

長引く腰下肢痛が、横隔膜の操作で緩解する症例がありました。

やはり身体は、全身の相互作用によって機能しています。

 

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