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骨格に起因する肉離れ

スポーツ傷害

急に痛くなったわけではないが、徐々に痛みが大きくなってきて
気が付くと痛くて膝の曲げ伸ばしできない、という訴えで来院する陸上選手は多く
これはいわゆる筋肉痛(遅発性筋痛)の状態で回復を待たず
動作を繰り返したために肉離れに至ったものと考えられます。

肉離れと筋肉痛は、痛みの感覚は違いますが
生理学的に起こっていることは同じです。

いずれも伸張性収縮(筋が収縮(力を発揮))しながら
その長さが伸(びる)展する筋収縮によって筋損傷が起こった状態です。

陸上競技の場合、肉離れが起こりやすいのは
圧倒的にふともも裏(ハムストリングス)の大腿二頭筋長頭と言われる部位で
全体の約半分とされます。

複数の関節をまたぐ多関節筋であり、かつ形状が鳥の羽のような羽状筋という
構造的な特徴がその要因であると指摘されています。

筋肉痛のまま練習を続けても肉離れに至らなかったり
そもそも速い動きをしても問題ない人と何が違うのか。

陸上選手がハムストリングスを傷める機序は、遠心性収縮が
振り出し動作によって生じるスプリント型と
切り返し時の床反力(外力)による股関節屈曲から生じるストレッチ型で
後者の方が重症になりやすいとされます。

推察するに、ハムストリングスは骨盤(坐骨結節)から起こるので
骨盤を中心とする構造に問題があれば損傷の可能性が高くなるのではと考えます。

現に、これで来院する選手たちは定量できませんが
ある部位が、一見していわゆる真っすぐな状態から大きく逸脱しています。

つまり、これを改善することは肉離れの予防になると考えます。

 

スポーツ万能なのに体が硬い

スポーツ傷害

弊院は小児鍼を行っていますが、成長期の不安定な心身調整名目よりも
スポーツによる体調管理で利用されるケースが圧倒的に多いです。

開院当初の想定とは違うというより想定外でした。

こどもの習い事の変遷をみると、スポーツが男の子で2,30年トップ
女の子はここ数年で音楽からスポーツに移行傾向だそうです。

いつの時代もそうでしょうが、その象徴といえると思います。

私も含め親の立場で考えると、自身の幼少期と比べ外遊びは減り
ゲーム、PC媒体の動画などが主な余暇時間の使い方になっているのが現状なので
体を使うスポーツへの依存は当然の結果と思います。

習い事なので、教える・教えられるという関係に基づきますが
印象として自立した大人になるためにという含みが
私の幼少期の習い事には多かったように感じます。

私の習い事が小6まで剣道だったからかもしれませんが
挨拶や日常の所作についての指導は、実際の練習同様に時間を割き
内容が扱われていたように思います。

スポーツは単に余暇を楽しんだり、社会性を育てるためのものではなく
今は将来の仕事となり得る可能性が広がってきました。

スポーツの捉え方は明らかにここ数十年で変わり
日本でも完全にビジネスとして成立しています。

そういう流れもあってか、習い事のスポーツは
専門性の高い身体動作を早くから取り入れ
大人顔負けのちびっこアスリートがどんどん増えてきました。

こうしたこどもの来院があり、体をみていると
スポーツをしているのに体が硬い子が多いということに気付きます。
(硬い身体でスポーツを行うリスクにはここでは触れません)

運動器(骨・筋などの軟部組織)が未熟かつ成長段階で
高負荷の刺激を加え続けた結果、一つのスポーツに特化した動きの意味で
直線的な動きしかできない、つまり偏った運動器の形成になっているのではと推察します。

更に、ある動きの再現時の神経(脳)機能は、大人は制御しようとする反面
こどもは統制的ではなくあくまでもイメージ優先のため
無意識に体に動きが刷り込まれていきます。

だから、骨の成長が止まる中高生になると成長した体にフィットしない動きの癖が抜けず
スポーツ障害に悩まされるという背景があるかもしれないと思っています。

当然、全てに当てはまるものではありませんが
成長過程だからこそ、こどもに必要な運動要素には幅があると考えます。

体幹筋を鍛えるとは

スポーツ傷害

寒さから暖かいを通り過ぎていっきに暑い陽気になってきました。
冬に地盤を固めてきた体にスピードを加え、例年の傾向通り
不具合を訴えるアスリートの来院が増えています。

練習の量と質を変え身体が順応できず不具合が生じていると思われますが
スムーズに移行できる選手がいることを考えると
形態的な違いを除いて、身体の使い方に問題があるというひとつの仮説が考えられます。

数年前からスポーツに限らず、健康や姿勢の概念で重要とされ始めた体幹筋。

体幹筋を鍛えるとパフォーマンスが向上したり
良い姿勢が保てると、暗に捉えられているように思います。

体幹筋の学術的な定義はありませんが
日本の体幹筋研究第一人者、金岡恒治氏によるとその構成は
腹横筋、多裂筋、大腰筋(深層(ローカル)筋)
外腹斜筋、内腹斜筋、腹直筋(浅層(グローバル)筋)とされます。

更に脊柱、肋骨、骨盤の骨格安定が得られない腹部の
横隔膜、骨盤底筋を加える考えもあります。

体幹筋とは、トルソ、つまり頭、腕、脚を除いた胴体を支持する
文字通り体の幹になる比較的大きな筋を指すと言えます。

これらを鍛えれば本当にパフォーマンスが向上したり良い姿勢が保てるのかというと
そうではないと考えます。

それは、鍛えるとは、高負荷をかけた筋トレで出力を上げるという理解ではなく
そもそもこれらは骨格筋という随意筋(意思によって動かせる)なので
意識して動かせるかという導入が不可欠だと思うからです。

歩くや走るは無意識下で行われる随意運動なので
出力(筋力)さえ上げれば速く行えると考えられがちです。

しかし、こうした動作は、大脳(皮質)という中枢部によって、関節、筋が
各々の活動パターンを制御されることで成立しています。

よって、どのような意識で運動を行うか(どこをどう動かすか)がとても重要で
体幹筋を意識して動かすという取り組みが必要不可欠と考えます。

現に、静止から運動を始めるときに最初に収縮する腹横筋を動かしてもらうと
できないケースが非常に多く、止まってできないものが動きながらできるとは考え難く
故障や不具合の原因の一つだと考えています。

 

膝に起因しない膝痛

スポーツ傷害

スポーツ障害(いわゆるover use)で来院する選手は
ほぼ関節可動域の前後左右差を認めます。

何度か指摘していますが、シンメトリーな構造と機能を持った
人はいないと経験上考えますが、そうした中でも一定範囲を逸脱した状態下で
局所に刺激が入り続けたとき、症状として現れるのではないかと思っています。

厳密には、意識の有無に関わらず、自己制御が長時間保てなくなると
出現するのではないかと推測します。

単純に構造と機能の問題だけではないと考えますが
筋の張力バランスによって生じた関節機能の不具合は
我々の得意とするところです。

膝周辺の痛みを主訴とするランナーが続きました。

腰椎をメインとする下部脊椎、仙腸関節、足関節などの機能低下
有力な原因部位は異なりますが、結果として同じ膝周りに痛みを訴えます。

動きの連動を考えて筋張力のバランスを図り局所の鎮痛で著効をみます。

更に、筋力均衡を保つために必要な補強やストレッチも
加えてお伝えするようにしています。

 

関節の遊び

スポーツ傷害

痛みや強張りなどの不快症状の原因の一つに
マルアライメント(アライメント異常)が考えられ
これは日頃の臨床で優先的に基準として取り入れています。

ヒトの関節は解剖学的に可動域が設けられてはいますが
機械などとは違って、鮮明な境界はなく、よって理学療法でも
その終わりはエンドフィール(最終感覚)と表現されます。

何度も言及していますが、正しいアライメントと高いパフォーマンスは
完全なイコールではなく、この感覚という表現の部分
つまり関節可動域の遊びがとても重要だと考えます。

車のハンドルの遊びのような解釈です。
ハンドルを切ってすぐに車体が移動するのではなく
少しの時間、移動有余をもって車体が動くから
車にも乗っている人間にも負担が少なくスムーズな運転ができます。

ヒトの関節も遊びの部分はありますが、これが全身の連動にアンバランスが起こると
徐々に大きくなり、不快症状の原因となると考えます。

不快症状がないとしても、一通りチェックすると傾きは必ず存在し
そこから逆算すると筋など軟部組織の張力、触圧刺激の反応などに左右差をみます。

これが治療やトレーニングなどの道しるべとなり、未然に故障を防ぐとともに
高パフォーマンスに繋がります。

夏休みに入り多くのアスリートが練習、大会に奔走しています。

全力でサポートさせていただくとともに皆さんの活躍を願っています。

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