バランスを保つ
ライフスタイル
バランスという言葉は具体的なのか抽象的なのか良く分からない。
バランスが良い容姿とは、左右、上下などで
見た目がより対称的に保たれていることを言うのだと思う。
違った言い方をするとシンメトリーがそれに当たるが
美的な評価に真逆のアシンメトリーが良いとすることがある。
写真や絵画で左右対称よりも
どちらかに比重が偏っている方がきれいに見えることがあって
ど真ん中で対称的なものが何だか変に見えたりする。
日常の治療ではバランス良く、つまり左右対称を
手技の上でも最終評価でも基本的には心がけている。
ほとんどの場合、中心を軸に対称的になっていないので
よりそうなるように意識している。
しかし、人間は左右対称なようで実は異なる。
手、足、目、耳などは2つあるが心臓や肝臓などは1つしかない。
歩くとき、走るとき
昔、伴奏つきのジープが走っていた頃の箱根駅伝では
拡声器を使って1・2・1・2と選手に声をかけていたが
これは右が1なら左が2にしかならないのでアシンメトリーではないかと思う。
実際走っていて1・1・1・1という人はまずいない。
あぐらをかいたり腕を組むのもラクに安定するからだろうが
必ず左右の一方が上、もう一方が下になる。
人間は良いバランスを求めるが、実際は少しズレた形のほうが使いやすかったり
リズムがとりやすかったりするのだと思う。
このズレの幅がある境界を超えたとき
痛みなどをはじめとする症状や違和感に繋がるのだとしたら
やはりバランスを整えることは必要になってくる。