敢えて傾ける

鍼灸、その他治療

夏の全国予選を兼ねた地区大会など、各競技で中高生の大会が始まっています。

日頃のケアや調整で多くの選手の来院があります。

調整の場合、たいてい骨格アライメントの対称性を重視した施術を行い
大会までの日数、筋疲労、自覚症状など加味した上で必要な手技を加えています。

残念ながら痛みを抱えたまま大会に臨まなければならない場合
理学検査などで局所部位を概ね特定し、問診からその状態を把握するよう努めます。

再現性があるものは、動作によって確認後
痛みが現れにくい状態を作為的に作るよう治療します。

これは、通常の安静位、また動作時において
前後左右バランスを整えることを目標とする治療の意に反することになっても
優先的におこなう必要があれば遂行します。

10の痛みを7や8に軽減することで、痛みのコントロールではない方向に
力のベクトルが向けれるのであれば
“敢えて傾ける”ということが治療になります。

著効をみる症例が何例かありました。

選手の活躍を祈るばかりです。

 

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