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運動習慣の源

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ロコモティブシンドローム、サルコペニアはどちらも筋肉の量や機能の低下によって
日常に支障をきたす疾患群として、近年提唱されはじめました。

その対象は高齢者とされますが、本来それに程遠いと考えられる子どもに
矛先が向けられ始めています。

新聞に子どもの遊びに関する記事がありました。

運動能力の基準となるテストではその能力は右肩下がりになっていて
背景には外遊びの場所、時間、仲間が減ったということが考えられるということ。

生涯自分のことは自分でと、ほとんどの人がそう願っていると思いますが
現実は、ほとんどの人が誰かの手を借りなければ一生を全うできません。

テレビのリモコンを取りに行くのも、トイレに行くのも
ズボンの上げ下ろし、お箸を握って食べ物を口に運ぶ
こんな些細な動作でさえできなくなるのが自分かもしれないということです。

今、こうした問題に直面しているのは、戦後身を粉にして労力を投じてきた人たちですが
子どもの頃はというと山を走り、木に登り、川を泳ぎ、運動習慣が日常だったに違いありません。

今の子どもは少なくともこうした機会を奪われ
多くの可能性と好奇心を発揮することなく刈り取られています。

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うるさい、汚い、危ない
子どもはうるさいのが正常だし、汚いことを汚いと思わず、危ないことが大好きな生き物です。

僕は、今の世の中は自と他の境界を鮮明にする傾向にあると思います。
自分自身そうだと感じます。面倒なことを避けようとします。

固いボールで家のガラスを割ったり、車を凹ましたりすることは避けてもらいたいですが
運動習慣を子どものうちに育むことは、将来の健康の礎になると思うので
地域や社会の一員として協力できることはあるのだと感じました。

 

 

積み重ねるということ

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新年度を迎え、弊院も13年目を迎えました。

4月1日に開院したこともあり、毎年この時期は前年または過去を
省みるきっかけとして大きなウエイトを持っています。

自身の変化、仕事内容、前年と比べて圧倒的に変わったとは思いませんが
10年前と比べると大きく変わったと思います。

少しずつの変化の積み重ねは1年2年ではわずかに過ぎませんが
10年の時間は平らが山になり得ることを実感しています。

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色んな選択肢の中からあるものを選ぶ作業を続けると
洗練され研ぎ澄まされていきますが、その分失っていくものも多くなります。

それは決して悪いことではなくて年齢や経験を重ねるということは
可能性を絞っているのだと感じるようになってきました。

人の言うことがしっくりこなかったり、変化が苦手になるのは
それだけ自分という存在を確立していっているからであって
だからこそ自分を理解し進む方向性を想定することは必要で
その作業を淡々と遂行することに徹することができれば
きっと充実した生活が送れる、送れているのだと思います。

新年度も少しづつ変わっていきます。

 

バランスを保つ

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バランスという言葉は具体的なのか抽象的なのか良く分からない。

バランスが良い容姿とは、左右、上下などで
見た目がより対称的に保たれていることを言うのだと思う。

違った言い方をするとシンメトリーがそれに当たるが
美的な評価に真逆のアシンメトリーが良いとすることがある。

写真や絵画で左右対称よりも
どちらかに比重が偏っている方がきれいに見えることがあって
ど真ん中で対称的なものが何だか変に見えたりする。

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日常の治療ではバランス良く、つまり左右対称を
手技の上でも最終評価でも基本的には心がけている。

ほとんどの場合、中心を軸に対称的になっていないので
よりそうなるように意識している。

しかし、人間は左右対称なようで実は異なる。
手、足、目、耳などは2つあるが心臓や肝臓などは1つしかない。

歩くとき、走るとき
昔、伴奏つきのジープが走っていた頃の箱根駅伝では
拡声器を使って1・2・1・2と選手に声をかけていたが
これは右が1なら左が2にしかならないのでアシンメトリーではないかと思う。
実際走っていて1・1・1・1という人はまずいない。

あぐらをかいたり腕を組むのもラクに安定するからだろうが
必ず左右の一方が上、もう一方が下になる。

人間は良いバランスを求めるが、実際は少しズレた形のほうが使いやすかったり
リズムがとりやすかったりするのだと思う。

このズレの幅がある境界を超えたとき
痛みなどをはじめとする症状や違和感に繋がるのだとしたら
やはりバランスを整えることは必要になってくる。

根拠の必要性

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岡山学生陸上競技連盟強化講習会で
コンディショニング(主に筋と疲労)についての講演とテーピング実技をしました。

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スポーツと科学は時代の進行とともに盛んになり
トレーニングの科学的根拠はパフォーマンスの向上を早めることになるし
今やっていることに対する疑心暗鬼の払拭になります。

しかし、スポーツにおいて一つの完全な根拠だけでは
総合的なパフォーマンスの向上には繋がりません。

結局、常に仮説模索と実行の繰り返しになります。

また、科学的根拠が結果からの逆算ということもあると思います。

鍼灸は科学的根拠に乏しいと言われますが
実際に効果を実感できる絶対数が少ないということや
効いている道理の現代医学的説明ができないことがその所以だと思います。

しかし、根拠の逆算があり得るなら
効いているという事実が科学の裏付けになり得るとも考えます。

全ての鍼灸師が効果的な施術ができること
その道理説明を現代医学的に、また解りやすくできるよう
努める姿勢を持ち続けることが必要だと思います。

今回、エビデンスを重視した内容を心がけましたが
人に何かを伝えるということは、なぜ?に対する答えが必要で
経験や道理のない結果だけに頼っていると発展しないと感じました。

学生の皆さんお疲れさまでした。

 

 

負を正に

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東洋医学的理論の虚と実は、基本的にヒトの体には虚があり
それを鍼灸で補うことで負を正にするということだ。

私は褒められると伸びるタイプですというのは
前提が何もできないでなければおかしいのではないかと思う。

それは単に叱責されたくなかったり褒められたいという願望だけで
小さな子供が社会に順応する過程で
大人ならできることが当たり前だができないのとはわけが違う。

子どもの場合、些細な成功をとてつもなく褒めることで
成功体験が生まれ、色んな事に取り組む姿勢が育つ。

ひと通り自分のことが何でもできる大人は
やりたい矛先が見つかると足りないことを補う作業をする。

知らなかったことを知る、できなかったことができるようになることは
大人の場合、褒められなくても一定の達成感や満足を味わえるが
また次の不足が出てくる。

この繰り返しで成長することは間違いない。

今日、介護職の方を対象にしたセミナーの講師をさせていただいた。

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(挿絵は実際のものではありません)

仕事終りの疲れた中、90分実技を交えた内容を傾聴していただいた。

皆さんの負を正にできるよう、できる限り解りやすくお伝えしたつもりだが
いちばん負を正にしたのは恐らく自分ではないかと思う。

参加の皆さま、お疲れさまでした。

この機会をいただいた関係者の皆さま、ありがとうございました。

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