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確かなもの

鍼灸、その他治療

今日では、科学の力を目にすることが多くなりました。

医療では病気や症状に、より有効な治療法が
多く科学によってもたらされてきています。

更に、インターネットにより、それを早く知ることができ
情報の共有も可能になってきました。

しかし、鍼灸などの伝統医学がその効果について根拠を求められると
今の時代であっても難しいままです。

科学にはわかりやすさ、その一つに可視化があります。

一目見てわかる。例えば数字で表すことができる。
つまり、視覚で捉えることができる情報を科学は示すことができます。

人が持つ感覚で最も優位なのが視覚です。
生命活動で五感のうち約9割を占めるとも言われます。

よって、味(覚)や匂い(嗅覚)について数字で表せることは
視覚を用いることで抽象を具体化できたと言えます。

しかし、例えば卓越したソムリエの選ぶ一品は、間違いないものですが
彼らが味だけで評価しているかと言われると、そうではありません。

もちろん、味覚優位かもしれませんが、色、匂い、形など、五感を駆使し
更に、他との相性や雰囲気などの抽象素材も考慮するはずです。

そして、選ばれた一つが正解ではなく
科学だけでは表せない感性、感覚といったものが含まれて最良となります。

そしてそれは、経験を積めば積むほど、鍛えれば鍛えるほど
他が真似できない確かな答えになります。

鍼灸師は、皮膚を介した触覚(優位)をツボという形で捉えます。

ツボの大きさや性状は、硬さ、凹凸、乾湿、温度などが不均一状態で存在していて
触覚だけではない全ての感覚で感じ取れると認識します。

それは間違いではなく、そのツボに施術し
効果の確認を繰り返すことで、確かな答えになっていきます。

科学では証明できない現実があるというのも真実です。

命のカギは誰が握るか?

健康寿命

数日前の新聞記事です。
作家、橋田寿賀子さんの考える安楽死についてです。

橋田さんは今年、安楽死についての出版もしています。

私は、医療と介護のどちらにも触れる立場で日々過ごしているので
安楽死に限らず、死について考えること、考えさせられることは多いです。

人は必ず死にます。
極論ですが、産まれた瞬間から死に向かって走ります。

しかし、それを早い段階でわかっている人は少なく
死ぬ直前まで気付かない人が圧倒的に多いと感じます。

死は、自分には当てはまらない人間の話しで
不自由なく元気に日々を過ごす中では想像しにくいし
想像したとしても、自分の今が途絶えることを考えると
耐えがたい恐怖や悲しみに至るので避けているのだと思います。

人は必ず死にますが、周囲は死なないよう手を尽くします。

意思疎通が図れてもそうでなくても
目の前の命を助けることに全力を尽くします。

つまり、自分の命のカギを他人が握ることになります。

人の最期はほとんどの場合そうなります。

自分という主体であり続けた最期、自分以外にその存続を委ねます。

自分で命のスイッチを切るということは
生きることに向き合い、それを止めて良いと腹を決めることです。

自分の人生の最期は自分で決める、という選択肢があっても良いのではないか
と橋田さんは訴えています。

人の死の最前線と思われている医療では、命のスイッチを切ることができません。
(現在、スイスは世界で唯一外国人の安楽死を認め、他ヨーロッパ数国、アメリカ4州
では安楽死が合法化されています。)

命ではなく、人を救う医療とは。
という問いかけなのだと思います。

内と外

鍼灸、その他治療

先日、3回目の岡山マラソンが大盛況に終わりました。

弊院にも調整のためいくらかの来院がありましたが
各々の目標達成の後方支援ができていれば幸いです。

マラソンに限らず、スポーツや日常で円滑に過ごせるよう
調整という名目で来院される方は、弊院は多いと思います。

なぜなのか。と考えると
おそらく変化を能動的に行おうとしているからではないかと考えます。

もちろん、痛み強張りといった体の不具合があるからという理由もありますが
生活、パフォーマンスに影響ないと思われるレベルでも
調整を求める裏側には、変化したいという潜在意識があるのではないかと思います。

能動的変化に必要な条件のひとつに“気づき”があります。

内の自分は、外から見たときその正体を知ります。

物事を考え、一定の答えが欲しい時、自分の内にある情報だけでは
結論に至ることがとても難しく、たいていの場合
外と内を比較、加味検討することで答えに辿り着きます。

この外からの情報として調整治療が効果的なのではないかと思います。

スマホをはじめとする撮影機器の普及で、スポーツ現場で動きの確認に
これらを使うことはとても多く、自分の感覚(内)との隔たりを見ることで
修正が容易になりました。

ひと通り全身をチェックし、アライメントから考える筋の不均衡状態を治療によって整え
更に必要と考えるストレッチやトレーニング部位をお伝えするようにしています。

外からの情報入力で、日常やトレーニングに変化が生まれれば
何かが変わると思っています。

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