関節の遊び
スポーツ傷害
痛みや強張りなどの不快症状の原因の一つに
マルアライメント(アライメント異常)が考えられ
これは日頃の臨床で優先的に基準として取り入れています。
ヒトの関節は解剖学的に可動域が設けられてはいますが
機械などとは違って、鮮明な境界はなく、よって理学療法でも
その終わりはエンドフィール(最終感覚)と表現されます。
何度も言及していますが、正しいアライメントと高いパフォーマンスは
完全なイコールではなく、この感覚という表現の部分
つまり関節可動域の遊びがとても重要だと考えます。
車のハンドルの遊びのような解釈です。
ハンドルを切ってすぐに車体が移動するのではなく
少しの時間、移動有余をもって車体が動くから
車にも乗っている人間にも負担が少なくスムーズな運転ができます。
ヒトの関節も遊びの部分はありますが、これが全身の連動にアンバランスが起こると
徐々に大きくなり、不快症状の原因となると考えます。
不快症状がないとしても、一通りチェックすると傾きは必ず存在し
そこから逆算すると筋など軟部組織の張力、触圧刺激の反応などに左右差をみます。
これが治療やトレーニングなどの道しるべとなり、未然に故障を防ぐとともに
高パフォーマンスに繋がります。
夏休みに入り多くのアスリートが練習、大会に奔走しています。
全力でサポートさせていただくとともに皆さんの活躍を願っています。