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制約の中での思考と再現

ライフスタイル

脳と運動についての本を読んでいたところ
今日の新聞に、全国学力テストを行った生徒(中学3年生)へのアンケートで
平日1日あたり部活動に費やす時間が1~2時間と答えた生徒の平均正答率がトップ、次いで2~3時間
3時間以上、全くしないは約1割正答率が下がるという結果とありました。

部活動と成績を短絡的に結び付け、このデータを鵜吞みにするのは危険ですが
生活にメリハリができるなどのメリットが考えられるとあります。

部活動や競技スポーツで時間を要する理由の一つは、再現性の精度を高めることです。

何度も同じ動きを行うことで、身体にしみこませるには時間が必要です。

では、長時間同じ動きをすれば再現性が高まるかと言えば、そうとも言い切れません。

進学校の野球部が1~2時間/日の練習で、甲子園に出場したこともあり
時間の長さとパフォーマンスの因果は完全ではありません。

人は制約の中で生きています。
むしろ、制約があったほうが伸びます。

つまり、限られた中で考え、行動するという循環に集中力が高まって
好結果に結びつくことが多いのです。

長時間の部活動や、部活動をしないことの否定ではなく
数時間という制約が、合理的な思考と、再現の集中を生むのだと思います。

この循環は部活動やスポーツに限らず、色んな生活場面で行える慣習となるのだと思います。

プロスポーツ選手のセカンドキャリアが問題視されることがありますが
要は、スキルアップのための仕組みの理解が違う場所で反映されるのであって
部活動、学業、スポーツ、仕事、あらゆるところで思考、再現の仕組みを発揮する循環はあります。

脳機能と運動

ライフスタイル

24時間テレビチャリティランナーとして
岡山出身のブルゾンちえみさんが走りました。

やはり郷土出身というだけで興味を持ちますし
頑張ってほしいという思いも強くなります。

終始淡々とした表情と足取りに返って強さと信念を感じました。

人が走っているのを見るだけで感動するのは
人間に感性という高次脳機能が備わっているからです。

通常、脳機能は目の前の情報を経験や記憶と照合、評価し
かつ、大脳皮質の抑制によって理性的な行動をとります。

しかし、予想と実際のギャップで大脳皮質の抑制を飛び越え
報酬系と呼ばれる神経系が活性化され高揚感を得ます。

人間の心と体の活動は全てこの脳によって制御されているので
脳の活性化が身体活動に与える影響はとても大きくなります。

人は考えることで、生活に色んな潤いをもたらしてきました。

しかし、その中には生活の合理化を建前とした運動の放棄と思えるものもあります。

脳活動も、多くの血流が活性化をもたらし、それには肉体的な運動が良いとする研究結果もあります。

ブルゾンさんをはじめ、お笑いの人たちは体を張ることで脳機能が活性化し
新しいネタ作りができるのかもしれません。

24時間90キロは走れませんが、朝晩涼しさを感じるようになってきたので
脳の活性化の意味でも、早朝ランの距離を延ばそうと思います。

 

骨盤の動きの一部としての股関節内旋

骨盤

骨盤は上半身と下半身の真ん中に位置し
脊柱と下肢、それぞれに連携機能を果たしています。

言い換えると、脊柱と下肢から力を受けたり返したりするだけではなく
骨盤自体が動くことで、上半身と下半身の動きを全体としてスムーズに行えるよう制御しています。

よって、何らかの原因で骨盤の動きが抑制されると
身体のどこに不具合が生じてもおかしくありません。

骨盤も手足同様、複数の関節によって構成され、その動力は主に筋肉ですが
単独の筋肉が骨盤をコントロールしているわけではないので
上下、前後のバランスが均衡していなければ不具合が生じる可能性が高まると思われます。

歩行時、骨盤は水平面(体を輪切り)に対して回旋しますが
これが小さければ重心の側方移動が大きくなります。

つまり、地面と接する脚に身体を傾けて歩く姿勢をとります。

これを繰り返すこと、またこうしなければ安定した歩行ができないということは
骨盤周辺筋のバランス不均衡を意味します。

原因は、中殿筋などの股関節外転筋の機能低下と言われていますが
純粋な筋力不足、過負荷というより、骨盤周辺の相対的な筋バランス不均衡によると考えます。

特に股関節は、球関節(臼状関節)なので、ほぼ全方向に可動しますが
内旋のみ主動作筋が存在せず、中殿筋・小殿筋前部線維、大腿筋膜張筋
大腿骨粗線内側唇に停止する内転筋群、半腱様筋・半膜様筋(内側ハムストリング)が補助的に行います。

本来、機能を持つ筋が違う働きを担うというところが特徴的で
これが骨盤の動きに大きく関わるのではないかと考えています。

大きな力が必要という意味ではなく、他の筋の機能を殺さないようかつ
それ自体ほどよく機能するようというところに重要な何かがあると思います。

現に、股関節を大きく屈曲すると骨盤は後傾しますが
これを行ったとき、痛み違和感または他動的に感じる左右差がある場合
内旋補助筋のいずれかに張りや圧痛が生じていることが多いです。

ある動作、症状から問題箇所を探すのは難儀ですが
論理の追及と経験の蓄積で究明の幅は広がっていくと思います。

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