HOME日々のこと(ブログ)

言葉と真意

ライフスタイル

初診に限らず、普段問診は非常に重要だと考えています。

こちらが聞きたいことよりも、患者さんが言いたいことを引き出すことが大切です。
それは、こちらが得られる情報源は言葉だけではないからです。

言葉から得られる情報は、発している内容そのものではなく
患者さんの性格や本質的な内面といったほうが良いと思います。

言語によるアウトプットには、人それぞれ特徴があり
それは筆跡などのように、形態ではない個人の表現になっていて
意識してもなかなか変わるものではありません。

つまり、言葉の端々にその人の心の中の真意が隠れています。

例えば、自分がゴールを決めたサッカーの試合で勝ったとします。

自分のゴールが勝利に導いたという表現と
チームメイトの支えでゴールが決まり勝利した
というのでは気持ちのベクトルが違います。

同じ、勝ったという表現でも外向きの表現と内向きの表現があって
これは普段からその人の心の中を表しています。

逆手に取った使い方として、スポーツの世界などのビッグマウスと言われる
発してしまうことで、自分の内面を好転させようとする方法もあると思います。

治療に際して、一定の着地点をその都度考えますが
これに、その人の心のあり方は大きく作用すると思います。

可視化された言葉ではない、見えない心と身体の両方を捉えることで
良い治療になると思っています。

続、良い姿勢であるための条件

姿勢

きれいな姿勢だ、と思う人はセスジが伸びていると表現されます。

セスジが伸びると何が違うのか。

文字通り、セスジ・背筋に力が入ることで
地面に対して身体がまっすぐに伸びた感じになります。

そして、たくさん空気が身体に入ってくる感じがします。

数年前から流行りのコアマッスル、横隔膜を使った呼吸が
意識に上るようになります。

横隔膜は、心臓や肺など、主に肋骨で覆われた胸腔と
胃や腸などを収める腹腔を隔て
呼吸(腹式)に大きく関わる筋肉(随意)です。

不良姿勢によって、この横隔膜の機能が低下します。
呼吸が浅くなったり、体幹の支持が不安定になります。

感情は姿勢に現れますが、嬉しいとき、楽しいとき
背中が丸くなり前かがみにはなりません。

塞がれたり、落ち込んだ気持ちのとき人は前かがみになります。
よって、不良姿勢によって気持ちが沈むことになります。

運動を敢えてしようとしなければすることのない今
老若男女問わず、この状態に陥る人ばかりに見えます。

不良姿勢、横隔膜、呼吸の法則で行くと
横隔膜を使った呼吸ができれば姿勢の改善につながり
体幹の安定、機能的な身体が得られるということになります。

長引く腰下肢痛が、横隔膜の操作で緩解する症例がありました。

やはり身体は、全身の相互作用によって機能しています。

 

良い姿勢であるための条件

姿勢

身体の不調改善のため、姿勢には常に言及していますが
良い姿勢、正しい姿勢の解剖学的な表現(側面重心線が一直線)は
他覚的に評価するためのスケールです。

本来、身体の不調に起因する姿勢であれば
その状態は長く保つことができません。

つまり、痛みや強張りといった不調を生じない姿勢とは
ずっとその状態でいても疲れを感じにくいものです。

見た目と使い方は、少しニュアンスが違うということです。

更に、長く保持できる=ラクでもありません。

なぜならば、“保つ”(自動詞)ということは、そこに意識が入るからです。

寝る(横になる)ことは除き、イス文化になった今も、立つ・座るで
身体と地面が接する部位は足(おしり)になります。

この足と地面がそれより上の身体の位置と
動きによって連動する接し方になっている状態が良い姿勢と言えます。

車のタイヤは常に地面と接しており、スピードや路面状況に関わらず
常に同じ接地をすることで車体の安定を計っています。

地面からの力を、常に同じポイントで吸収、分散しています。

イスに座ったとき、脚を組むと片方の足しか接していないため
座面の力も均等ではなくなります。

背もたれに過剰に身体を預けると
接する部位とそれ以上の位置関係が不安定になり代償が生まれます。

前提として足裏3点(母趾球、小趾球、踵)
これが均等に接していることが肝要になります。

 

7月の営業日


1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31


6月の営業日
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30





【受付時間】 9:00 ~ 19:00

9:00 ~ 16:00

休鍼日