運動神経が良い人
ライフスタイル
何もしなければ年を取ると体が硬くなっていく傾向にあります。
筋腱の成熟退化、神経伝達速度、筋血流量など
総合的な器質変化、機能低下が関わっていると思われます。
少し人より秀でて運動ができる人を運動神経が良いなんて言いますが
運動神経とは、脳から末梢に信号を送る神経のうち筋の運動を支配するものを指します。
この指令によって いわゆる運動が行われるので
運動神経が良いという表現は当たらずしも遠からずかもしれません。
他動運動・可動評価において、うまく力が抜けない人がいます。
色んな原因が考えられますが、その一つに硬さが関わっているのではないかと感じます。
これは勝手な想像です。
漠然とした表現ですが、硬さを分解すると
日常における、身体の痛みや強張り、だるさは
再現を行わないよう代償を生みます。かばうということです。
代償がさらに代償を生み、気付くと可動制限が広範に及び
自分自身で制御が行いにくい状態になる。
横になってリラックスしていると思っても
その時でさえ代償が生じ、脱力できなくなっている。
高齢者の場合、脳の萎縮や、それに伴う神経伝達速度の低下が
更に助長しているのではないかと考えます。
運動神経が良いと言われる人は、この制御がうまい人ではないかと思います。
身体の不具合は、どのように動かすと起こるのか考えて再現できたり
代償ではなく工夫して回避できる能力があるのではないかと思います。
つまり、自分が思うように自分の身体をコントロールできる
こういう人が運動神経が良いと言われるのではないかと思います。
遺伝子学では、BDNF(脳由来神経栄養因子)という遺伝子の
Val型、Met型の2タイプのうちMet型保有者のほうが
運動技能習得の際、その再現性について劣るという結果が得られています。
不器用なのは遺伝子由来かもしれないということです。