良い姿勢であるための条件
姿勢
身体の不調改善のため、姿勢には常に言及していますが
良い姿勢、正しい姿勢の解剖学的な表現(側面重心線が一直線)は
他覚的に評価するためのスケールです。
本来、身体の不調に起因する姿勢であれば
その状態は長く保つことができません。
つまり、痛みや強張りといった不調を生じない姿勢とは
ずっとその状態でいても疲れを感じにくいものです。
見た目と使い方は、少しニュアンスが違うということです。
更に、長く保持できる=ラクでもありません。
なぜならば、“保つ”(自動詞)ということは、そこに意識が入るからです。
寝る(横になる)ことは除き、イス文化になった今も、立つ・座るで
身体と地面が接する部位は足(おしり)になります。
この足と地面がそれより上の身体の位置と
動きによって連動する接し方になっている状態が良い姿勢と言えます。
車のタイヤは常に地面と接しており、スピードや路面状況に関わらず
常に同じ接地をすることで車体の安定を計っています。
地面からの力を、常に同じポイントで吸収、分散しています。
イスに座ったとき、脚を組むと片方の足しか接していないため
座面の力も均等ではなくなります。
背もたれに過剰に身体を預けると
接する部位とそれ以上の位置関係が不安定になり代償が生まれます。
前提として足裏3点(母趾球、小趾球、踵)
これが均等に接していることが肝要になります。