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’17中四国インカレin屋島

陸上

母校に帯同の一日でした。

スポーツ選手は体の感覚に鋭く、特にキャリアが長いほど
思考と再現のすり合わせをおこなっていて、効果のフィードバックが早いと感じます。

ラウンドを重ねるに従って訴える疲労感などの不具合と、客観的な触覚との妥協点など
日常で反映できるポイントは現場には多くあります。

故障を抱える選手は、評価の上、優先的と思われる部位を短時間で操作しました。

普段からそう思っていましたが、不具合箇所が体の中心から離れていても
究明していくと背骨と仙骨、骨盤に辿り着くという推論に至るものが多く
中心部の機能(筋力、形態、構造など)の重要性を再認識しました。

今後の課題も見えました。

レースに見入る時間は少なかったですが
エネルギッシュな後輩たちのおかげで、充実の時間を過ごさせてもらえました。

3日間、お疲れ様。

医療と主体

健康寿命

治療中、高齢の男性が「こんなに技術が進歩したのに
爪は自分で切らんとおえんのじゃなぁ。。」
また別の女性は「早うお迎えが来んのんかなぁ。。」と言いました。

8年後の2025年、75歳以上が4人に1人、いわゆる超高齢化社会を迎えます。
病気などで苦しむ人を救ってきた医療が、寿命の延長に貢献したはずが
一方で介護の需要を生むという皮肉な出来事だと思います。

2012年ips細胞でノーベル生理学医学賞を受賞した京都大学の山中教授が
現在の健康寿命から寿命の間、約10年間をips細胞を使った医療で助けたいと言っていました。

率直に素晴らしいと感じました。

川平法(促通反復療法)の考案者である鹿児島大学の川平教授は
現場で行われているリハビリは、目標の運動実現まで頑張らせれば何とかなるというものが多く
それでは患者、術者ともに無駄な時間を重ねている。
術者は目標の神経路に誘導し、患者はそれを確実に実行しなければならないと言っています。

2人の高齢者のように、長く生きることで日常に苦痛や困難を感じることは
全ての人に訪れる事実です。

どんなに医療が進歩しても、それらを完全に取り除くことは難しいでしょう。

しかし、科学技術の進歩や、研究を重ねることで明らかにされた事実などで得られた素材を
的確な目標に誘導し、確実に実現すれば多くの苦痛や困難は克服できるかもしれません。

健やかな将来は、医療のみの一方的なものではありません。

医療と主体、両者の相互扶助によってのみ得られるものだと思います。

年を取るのは良いものだ、という社会になれば本当に素晴らしいと思いますが
その一端を担っていると思うと、重責を実感します。

痛い時に動いても良いか?

鍼灸、その他治療

痛みの症状を持つ方に「動いても良いか?」という質問をよく受けます。

運動器(筋、骨、靭帯など)の損傷などが痛みの原因と考えられる症状では
ほとんどの場合、安静(何もせず横になるなど)を要するのは急性期のみです。

何がどうなっているか知りたくて病院を受診し診断が出ると
突然動けなくなる(動かなくなる)人は多いと感じます。

組織の損傷は、当たり前ですが修復に一定の時間を要し
その間、痛みなどの症状を伴います。

今日では、周知の通り、整形外科において術後即リハビリは当たり前で
安静が症状を緩解させるという考えはほとんどありません。

むしろ、免疫機能の賦活はこうした不具合の中で本能が刺激されて起こると思います。

ある実験で、腫瘍細胞を植え付けられたマウスは
選択とコントロールを与えられると高い確率で腫瘍をはねのけました。

自分で方法を選びそれをフィードバックして制御できれば免疫力が高まる裏付けです。

ADL(日常生活動作)が保てる状態では、痛みを回避しながら様々な動きを行えば
早期改善につながると言えるのではないかと思います。

その過程で、緩解スピードの加速と
二次的な症状の予防に我々の存在意義があります。

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