19年目。
治療室
開院の年に生まれていれば高校を卒業し大学へ進学の年を迎えます。
ちょうど今日から民法改正により成年年齢が18歳に引き下げられますが
内容はともかく、慣例解釈では子どもと大人の一線を隔す大きな転換期です。
それほどの感覚が突然芽生えるわけではなく、今まで通り日々淡々と積み重ねるだけですが
学校という縛りで知識を詰め込めば一日が充実して終わっていたころとは違い
居るだけで成立する家庭と、逆に存在が空気に等しい扱いを受ける社会
という依存のみの他者との接触下で、常に不安をどこかで感じながら進んできたし
これからもそれは変わらないと思いますが、また一年を省みて新たな始まりの節目の時を
去年と同じ仕事に従事しながら迎えられることに感謝します。
産声を上げたばかりの1年目も、大学に進学の19年目も
"痛い"と訴える人がいることと、その改善のための手段として
"鍼灸マッサージ"を使うことは何も変わりません。
しかし"痛い"や"鍼灸マッサージ"には言葉で通用してしまうが故に
掘り下げない奥行きや幅があること、標準化された言葉以外の
診えていない領域があること(むしろこちらが大きい)を理解しました。
健康は未来永劫ではなく痛みを知って初めて気づきます。
しんどい毎日でも、今が充実し、楽しいと感じることができる環境作りの
後方支援ができるようまた1年進みます。