19年目。

治療室

開院の年に生まれていれば高校を卒業し大学へ進学の年を迎えます。

ちょうど今日から民法改正により成年年齢が18歳に引き下げられますが
内容はともかく、慣例解釈では子どもと大人の一線を隔す大きな転換期です。

それほどの感覚が突然芽生えるわけではなく、今まで通り日々淡々と積み重ねるだけですが
学校という縛りで知識を詰め込めば一日が充実して終わっていたころとは違い
居るだけで成立する家庭と、逆に存在が空気に等しい扱いを受ける社会
という依存のみの他者との接触下で、常に不安をどこかで感じながら進んできたし
これからもそれは変わらないと思いますが、また一年を省みて新たな始まりの節目の時を
去年と同じ仕事に従事しながら迎えられることに感謝します。

産声を上げたばかりの1年目も、大学に進学の19年目も
"痛い"と訴える人がいることと、その改善のための手段として
"鍼灸マッサージ"を使うことは何も変わりません。

しかし"痛い"や"鍼灸マッサージ"には言葉で通用してしまうが故に
掘り下げない奥行きや幅があること、標準化された言葉以外の
診えていない領域があること(むしろこちらが大きい)を理解しました。

健康は未来永劫ではなく痛みを知って初めて気づきます。
しんどい毎日でも、今が充実し、楽しいと感じることができる環境作りの
後方支援ができるようまた1年進みます。

コロナ禍2年。

治療室

2021年、最後の鍼療、新年を迎える準備が終わりました。

COVID-19初感染者が日本で確認されて2年。

未だ続くメディア報道を聞くたびにため息がこぼれそうになります。

誰かに日常を奪われたような気持ちになるからでしょうが

しかし、よく考えると思いつく著しい生活の変化は

私の場合、マスク着用と細かい手指消毒くらいでした。

人の認知バイアスは被害を高く見積もる傾向があるので

煩わしい情報に過剰な反応をしてしまうこともあります。

今を冷静に考え、”無い”を欲することを一旦諦めてみると

見えていなかった目の前にあるものに気付き

感謝できるようになりました。

コロナ禍であるが故、「負の言動を慎む」を掲げた1年でしたが

結果的に内側で良い循環を生みました。

また1年楽しみです。

新年度、18年目。

治療室

無意識ではない日常は何かを意識しなければならないので
少なからず考える時間が生じます。

未だに出口が見えないコロナ禍、自分自身も例外ではありません。

開院18年目を迎える節目の4月
生涯経験のない新型ウイルスによる生活の変化を
言われるがままに遂行して1年。

当初、今、は想像すらできませんでしたが
やっぱり、という未知への諦めと
まだ?という人類への期待は毎日毎度入れ替わります。

そして自分の仕事は、有事の今
必要不可欠ではないと早くに想像しました。

ウイルスの正体がわからず神仏的に扱われていた頃
多くは感染症で亡くなっていました。

そこに、生きやすさや心地良い暮らしの追求は想像に難しいです。

薬という医療の恩恵は命の担保によって
長く生きるだけではなくクオリティを求める生活志向を生み
その発展は著しく進行形です。

新型コロナによるこれらの積み重ね崩落を防ぐ役割は現代医学に委ね
私が担うのは気持ちよく生活するための質の獲得と向上という着地に至りました。

結局、コロナ禍以前と変わることはありませんでしたが
思考がひと回りした分深みが増したという自負を持って
私事、節目のスタートを切りたいと思います。

不測の一年

治療室

本日、今年最後の鍼療日終わりました。

2013年9月、フェンシング太田雄貴選手と

滝川クリステルさんの歓喜の姿が印象的だった

約半世紀ぶりの自国開催オリンピック決定から7年後

開催当年、渦中の話題は新型コロナウイルスになっていました。

オリンピック開催の気運は薄まり

見えないウイルスを日常で意識せざるを得ない戦いのゴールはまだ見えません。

世の中の不確かは、科学の力でその全貌とはいかずとも可視化できるようになってきました。

言葉や動作はヒトの内側の可視ですが

私は見えているものの裏にこそ本質が潜むと思っています。

年頭に決めた今年のテーマは偶然にも”見えないところを見る”でしたが

振り返ると相手が見ている世界を想像することが最も重要でした。

観見二眼。意識の目、無意識の目、両方を使いこなしてこそ本質理解に至る。

不都合なものは排除のみの発想では解決は遠い、そんな気がします。

無事の一年に感謝し、新年に期待と希望をもって

 

不測の一年、年末年始は是非とも疲れた心身の静養に充ててください。

そして、新年を新たな心と身体でお迎えください。

 

2代目玄関のれん

治療室

開院16年目、現在の場所に移転し
玄関にのれんを吊るし始めて8年経過。

初代のれんが悲鳴を上げてきたので

岡山市で100年以上伝統の本染めにこだわった製法を手掛けられている
橘染物店さんにお願いし、この度新調しました。

のれんを吊り下げるのは、鍼灸という周知度の低い業種の入り口を
少しでも広げることがその意図の一つでした。

初代も居酒屋!?と思ったとよく言われましたが
狙い通り2代目も鍼灸院らしからぬ風情で、大変気に入っています。

弊院は居酒屋ではなく鍼灸院ですが、お気軽にお越しください。

 

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