暑い夏がやってきました。
いつからか暑い夏に苦手意識を覚えるようになり
毎年、少しでも暑さから解放される方法を考えています。
というわけで今年は“風鈴”を軒から下げてみました。
夏の風物詩として知られていますが、その起源は中国の唐の時代。
竹林の東西南北に吊り下げ、風の流れや音で
物事の吉凶を占うための道具として使われていた「占風鐸」が
仏教や建築文化とともに伝わってきたと考えられています。
日本では“音”は昔から人間に災いを及ぼす存在から身を守る楯として扱われていました。
そして強い風は流行病や悪い神を運んで来るもので
それらを払うためにお寺の四方に吊り下げ
音の聞こえる範囲は災いが起こらないとされていました。
それが気温湿度が上がり菌の繁殖しやすい暑い季節の魔除け
暑気払いの道具として定着に至ったとされます。
暑さ寒さを含めた五行論を人の身体の不調和の原因に取り入れた東洋医学の考え方と
所縁のある風鈴の音で鍼の効きも良くなりそうです。
植木職人の患者様より頂きました。
ベニアシという観葉植物です。
草木が最も栄える夏は青々と茂り
作物の形が定まり収穫を迎える秋には茎が赤く色づき
寒さで門戸を閉ざす冬には葉が茶に染まるそうです。
四季の変わりを視覚で味わうことで
空気の流れ、日当たり、温湿度などの変化
更に自然としての人間の身体の変化も
情緒的に感じることができるかもしれません。
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