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感覚の重要性

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自分の経験にないことを想像するのはとても難しい。

痛みやだるさなどの症状は見た目にわからないものもあるし
その症状の経験がなければ患者さんの本当の気持ちはわからない。

腰が痛いと言えば整形外科ではレントゲンやMRIを撮り
痛みの原因を追究し画像というスケールで伝えてあげることで
患者さんは腑に落ちる。

原因が解れば患者さんは痛みなどの症状をいくらかでも
理解してもらえたと感じる。

我々鍼灸師は症状の原因追究のため皮膚に触れる。
一番わかりやすいのは硬さ、いわゆるツボを探す。

この生命線が手の感覚になる。

手の感覚というと触覚と思われるだろうが
触れることで得られる情報はたくさんある。

触、温、冷、湿、燥(乾)、圧(硬、軟)など。

感覚は定量できないので伝えることが難しいが
五感をフル稼働して感じた情報から症状を和らげるための
治療に反映させる作業は鍼灸師の醍醐味である。

鍛えられた手の感覚を持つ鍼灸師は
熱いお茶の入った湯呑を持つこともままならないと聞くが。。

湯呑を持つ手

まだまだ修行の中ばであることは間違いなさそうだ。。

 

 

 

決断力

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先日70代の男性が治療中に
“この歳まで生きたらあとはどうなってもええ”と笑って言った。

笑って言うことではないがその言い方や場の空気で
思わずこちらも笑顔になった。

これまでの人生で色んなことがあって平穏になった今
腹がくくれたというか人生のひとつの決断ができたのだと思った。

人生は日々、決断の連続である。

決断力

得意先への見積りをいくらにするか
目的地までの道のり右に曲がるか左に曲がるか
外食のメニューを何にするか。

老若男女少なからずこんな決断を繰り返して過ごしている。

決断の速さ、的確性など重要案件を膨大に扱う
アメリカのオバマ大統領や実業家スティーブ・ジョブズ氏は
決断力を浪費しないため決まった衣服しか着ないそう。

何かを決断するということは何かを選ぶことであるが
何かを選ぶとき選択肢が多すぎると真意から懸け離れる気がする。

有名な脳外科医が手術に際し最も大切なのは事前の準備だと言っていた。
あらゆる想定をするのだろうがその中でも幾通りかの優先順位を決めるのだと思う。

直感や経験がものを言うのは二択、三択のレベルで
そこに至るまでの準備が決断には必要なのだと思う。

幸不幸の基準

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連日35℃を超える猛暑が続くが、人の感覚は本当に不思議で
屋外から陰に入っただけで涼しく感じる一方で
クーラーの利いた部屋からそうではないところに行くと暑く感じる。

慣れとは一種の麻痺で慣れていることを意識できなければ
居心地の良い状態の境界は知らない間にどんどん上がってしまう。

暑い場から涼しい場へ移動したときの幸福感。

日常のほんの些細な出来事であるが
苦しみからの解放や、欲が満たされた時、人はただ喜びを感じる。

幸不幸は人それぞれが基準を持っていて
いちばん大切なのは自分自身がどうなのかということであると思う。

幸不幸の基準

社会や企業などで人を評価するとき
あの人は成功したとか、失敗したとか言うが
第三者の評価は同じ対象に対してであっても時に違ったりする。

そんな評価に一喜一憂してしまったり
また、自分以外の他者がどうかによって
自分の幸不幸を左右される人がいる。

自分を持ち上げるために粗探しをしたり弱点を見つけたりする考え方。

そんなことはどうでもよくて
自分の中以外に幸福の基準を作ると
本当のそれになかなか辿り着くことができない。

本当の幸福は実はその辺にごろごろ転がっていて
それに気づくかどうかは自分の中の不幸が何かに気づいた時であると思う。

 

 

 

本当の保護

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繰り返されるバター不足。

国内消費量は例年安定しているにもかかわらず国内生産量が減少し
高い関税と国内生産者保護の立場から輸入が簡単に行われないそう。

保護も度をわきまえなければ保護でなくなる。

手厚い保護、言い方を変えると“過保護”。

人の体も過保護をすれば停滞、更に退化しかねない。

過保護

体力が衰え始める30歳以降、運動をしなければ1%/年筋体積が減少
また、使われない単関節筋(一つの関節を跨ぐ筋、およそ深部筋)は萎縮
二(多)関節筋(二つ以上の関節を跨ぐ筋、およそ表層筋)は短縮すると言われている。

年齢を重ね生活が合理的に行われるようになると無駄な動きを全くしなくなる。

我が家の子どもを見ていると、なんと不合理な動きだと感心する。
何度も同じ場所を行き来している。

大人の合理的な動きは生活の便利を追求した結果であり
体を使わずに済むという保護の立場を取っている。

激しい運動など何もしていないのに体に疲れや痛みを感じるようになると
それを肯定するために一層動かなくなる。

ここはひとつ、歳を取るにつれて体に疲れや痛みを感じるという大前提のもと
保護とはどういう姿勢かということを考えるべきである。

そもそも保護は他者に守られなければ存在が存続しないものだから
動きが能動的に小さくなることは意味として間違っている。

保護には幅があり、実はできるだけ保護されない(しない)ことが本当の保護なのだと思う。

 

 

 

 

 

73歳オートレーサー

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昨日の報道ステーションで現役最高齢オートレーサー
谷口武彦選手が紹介されていた。

オートレース

2014年平均寿命、男性もついに80歳(80.21歳)を超え
女性86.61歳とともに世界1位らしい。

一方、介護を必要とせず自立した生活ができるとする健康寿命。
男性70.42歳、女性73.62歳(2012年)。

数字上、男性は約10年、女性は約13年
誰かの手を借りなければ日常を営むことができない。

73歳で未だ厳しい勝負の世界で生きる谷口選手は驚異としか言いようがない。

世の中で活躍する人たちは
“~しなければならない”という思考ではなく
“~したい”だけで進んでいると思う。

大抵、頑張れと応援したくなるのは既に頑張っている人で
そういう人は応援してもらおうと思って頑張っているのではなく
ただそうしたいからやっているのだと思う。

でもそんな人が、元気をなくしたり止まってしまったりした人に元気を与える。

元気をもらったのでもっと進めそうだ。

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