新年度、18年目。
治療室
無意識ではない日常は何かを意識しなければならないので
少なからず考える時間が生じます。
未だに出口が見えないコロナ禍、自分自身も例外ではありません。
開院18年目を迎える節目の4月
生涯経験のない新型ウイルスによる生活の変化を
言われるがままに遂行して1年。
当初、今、は想像すらできませんでしたが
やっぱり、という未知への諦めと
まだ?という人類への期待は毎日毎度入れ替わります。
そして自分の仕事は、有事の今
必要不可欠ではないと早くに想像しました。
ウイルスの正体がわからず神仏的に扱われていた頃
多くは感染症で亡くなっていました。
そこに、生きやすさや心地良い暮らしの追求は想像に難しいです。
薬という医療の恩恵は命の担保によって
長く生きるだけではなくクオリティを求める生活志向を生み
その発展は著しく進行形です。
新型コロナによるこれらの積み重ね崩落を防ぐ役割は現代医学に委ね
私が担うのは気持ちよく生活するための質の獲得と向上という着地に至りました。
結局、コロナ禍以前と変わることはありませんでしたが
思考がひと回りした分深みが増したという自負を持って
私事、節目のスタートを切りたいと思います。