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本来の動き

首肩こり

首を曲げると痛い、という理由の来院は非常に多く
その動作をやってみてください、というとできてしまう
比較的再現性の高い症状だと感じます。

しかし、ある意識をもって再現してもらうと
ほとんどの場合、痛みが軽減するか消失します。施術する前の段階です。

承知の通り、年齢を重ねるにしたがって
何もしなければ筋骨格は硬くなっていきます。

何もしない、を日常動作を意識しないと解釈すると
同じ動きでも徐々にその範囲は狭くなっていくと言えるのではないでしょうか。

首を曲げる際、発痛の原因と思われる筋(軟部)にアプローチしても
またすぐ不具合が生じる所以です。

リハビリで、失った神経筋機能を取り戻すために行う手技などを再教育と言いますが
長寿社会では日常動作の再教育が必要なのではないかと感じています。

前回、こどもの体について書きましたが
遊びで体の使い方の学習機会が減っているこどもが大人になることを考えると
今後多くの人が必要とするのかもしれません。

体の成長とともに、動きも思考も合理的になります。
特に、日々忙しく時間に追われると無駄を嫌がります。

その繰り返しが、本来の動きを出来なくしているような気がします。

しかし、何でもお金を払って教えを乞う時代ですが
本当は、限りなく正解に近い答えを教えてもらうのではなく
何事も自分で模索することが、今の世の中を生き抜くには大事だと思っています。

私自身、首の痛みが出ない動きを試行錯誤で発見できたので。

 

スポーツ万能なのに体が硬い

スポーツ傷害

弊院は小児鍼を行っていますが、成長期の不安定な心身調整名目よりも
スポーツによる体調管理で利用されるケースが圧倒的に多いです。

開院当初の想定とは違うというより想定外でした。

こどもの習い事の変遷をみると、スポーツが男の子で2,30年トップ
女の子はここ数年で音楽からスポーツに移行傾向だそうです。

いつの時代もそうでしょうが、その象徴といえると思います。

私も含め親の立場で考えると、自身の幼少期と比べ外遊びは減り
ゲーム、PC媒体の動画などが主な余暇時間の使い方になっているのが現状なので
体を使うスポーツへの依存は当然の結果と思います。

習い事なので、教える・教えられるという関係に基づきますが
印象として自立した大人になるためにという含みが
私の幼少期の習い事には多かったように感じます。

私の習い事が小6まで剣道だったからかもしれませんが
挨拶や日常の所作についての指導は、実際の練習同様に時間を割き
内容が扱われていたように思います。

スポーツは単に余暇を楽しんだり、社会性を育てるためのものではなく
今は将来の仕事となり得る可能性が広がってきました。

スポーツの捉え方は明らかにここ数十年で変わり
日本でも完全にビジネスとして成立しています。

そういう流れもあってか、習い事のスポーツは
専門性の高い身体動作を早くから取り入れ
大人顔負けのちびっこアスリートがどんどん増えてきました。

こうしたこどもの来院があり、体をみていると
スポーツをしているのに体が硬い子が多いということに気付きます。
(硬い身体でスポーツを行うリスクにはここでは触れません)

運動器(骨・筋などの軟部組織)が未熟かつ成長段階で
高負荷の刺激を加え続けた結果、一つのスポーツに特化した動きの意味で
直線的な動きしかできない、つまり偏った運動器の形成になっているのではと推察します。

更に、ある動きの再現時の神経(脳)機能は、大人は制御しようとする反面
こどもは統制的ではなくあくまでもイメージ優先のため
無意識に体に動きが刷り込まれていきます。

だから、骨の成長が止まる中高生になると成長した体にフィットしない動きの癖が抜けず
スポーツ障害に悩まされるという背景があるかもしれないと思っています。

当然、全てに当てはまるものではありませんが
成長過程だからこそ、こどもに必要な運動要素には幅があると考えます。

’18 第1回岡山県記録会

陸上

日曜の昨日は、毎年恒例の岡山県記録会400mリレーに出場しました。

去年より速くという、決して無謀な思惑はなく
年末に顔を合わせたとき、もう止めよう、ではなくまた出るか
となってしまうお酒の勢いと、その禊なのでしょう(笑)。

年齢を省みず躊躇なく乗ってしまう友人と自分、ひと回り以上若いがゆえに断れない後輩
ひとりでないが故に続けられる、続けてしまう、続けざるを得ない
楽しみ、喜び、期待、苦しみ、悲しみ。

走ることに付加価値が付きすぎて自分の中では100m×4のドキュメントです。

しかし、やはり体を使って何かを体現しようとする以上
仕事に還元できる発見を探究します。

決して、高負荷のトレーニングはしていませんが
結果的に痛みが出るのは、意識して動かそうとした部位ではなく
一連の流れの中で、動かせない部位です。

色んな原因があると思いますが、ひとつに
動かせないということは、神経-筋の伝達が未熟もしくは未開と推察できます。

意識を変えたとき、そこが動いてしまうといった方が良いかもしれません。

以前のような量、質ではないにしろ、長く走っているということは
かなり限定的(習慣性が高い)な筋の使い方をしているので
意識してもイレギュラーな反応は出やすいということでしょう。

しかし、これは制御できないスピードの話で
コントロール下であれば、使っていない部位を動かせたり
使い方に変化ができたり、新たな覚醒があります。

大人になるにつれ経験は蓄積され、変化するには考えたことを体に落とし込む
というトップダウンの作業になります。(中枢神経-運動神経)

陸上をする息子を見ていると、変化は脳からではなく体からです。
速い子の走りを模倣しています。
(視覚は末梢神経ではなく感覚神経として機能)

体の成長が止まると、脳先行ということでしょうが
いずれにしても、成長は変化から生まれると言えます。

また来年、同じことを繰り返す。
その意味では成長しません。

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