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’18吉備路マラソン

プライベート

慣例行事です。吉備路マラソン10キロ。

去年より、走行距離、体重、身体の感覚的な軽さは優っていたので
自分への期待が大きかったのですが、蓋を開けてみると
ネットで5秒の短縮に留まり、jogのみの限界ポイントだと感じます。

元々、速く走ることではなく、続けることから得られる
体力が衰えることの減速や、運動の習慣化
何かを意識して走ることでの心身の変化の認識などが目的なので収穫は毎回あります。

今回、スタート地点で会話した、兵庫県の50代男性の言葉が印象的でした。

マラソン歴5年、フルでサブスリーだそうですが
距離を伸ばすことに重きを置いていた4年間、終始どこかに
痛みなどの不具合があったそうです。

この1年、ペース、距離、休養をランダムに
つまり、身体への刺激に変化をつけると全く故障しなくなったと。

この裏には、多くのことが隠れていますが
いつも言う、能動的な変化が間違いなく結果に繋がっていると思います。

新たな取り組みに成功の確約はなく、好結果(根拠)はあくまでも後付けの理論です。

普段の仕事でも、自分の中ではかなりチャレンジしているつもりです。
それは、ここに鍼をすれば症状が緩解すると万人に共通しないからです。

“何をしなければならないか”の追及ですが、多くの選択肢の中から“何をすれば良さそうか”
その時点の最優先の選択をし続けることで、新しく引き出しが増え理論が生まれる。
今はまだまだそんな段階です。

この方に先着されましたが、ゴール後お互いを労い合えました。
ただ走る、ことが与えてくれる報酬に感謝です。

 

人間の本質

ライフスタイル

過去最高のメダル数に沸いている平昌オリンピック。

メダルのために。だけが、選手の競技に取り組む理由ではないと思いますが
ここに至るまで、競技最優先で真剣に取り組んできた背景がテレビを通して伝わってきて
メダル獲得に喜ぶ選手を見ると、目頭が熱くなります。

一方で、巧妙という言葉では表現できないレベルになっているドーピング問題。
近頃のオリンピックで話題にならないことはありません。

ウイルスを遺伝子に組み込む遺伝子ドーピングや
未成年期から大量の栄養素を摂取させるステルスドーピング
これらを薬物検査で見抜くことは難しいとされます。

更に、鍼を使った瞬発力と持久力アップの手法は
トレーニングとドーピングの両側で捉えることができ極めてグレーと言えます。

ドーピングの歴史は約150年前が最古とされますが
当時から勝つことへの執着があったことを想像します。

私的には、’88ソウルオリンピック男子100mでベンジョンソン(カナダ)が
カールルイス(アメリカ)を世界新で破った後、ドーピング陽性で世界記録と金メダルを剥奪されたのがその象徴です。

以降、何となくドーピングというものを認識したように思いますが
ドーピングの定義は、案外最近で2003年WADA(世界アンチドーピング規程)によって採択されました。

今、人類の進化の過程において急変の時期と言われています。
それは、科学を駆使したテクノロジーによってもたらされています。

そのスピードは直線的ではなく、指数関数的に進化していて
人工知能の世界的権威、アメリカの未来学者カーツワイルは
科学の進歩が人間の寿命を上回り不死身になるとする寿命の脱出速度という予言をしています。

人間とは。
という問いに、簡単な答えは見つからないと思いますが
“勝ちたい”や“健康でありたい”という欲は
不完全だからこそ湧いてくるもので、そこに人間の本質があるような気がします。

勝っても負けても、元気でもしんどくても
一生懸命で本気な姿は、見ていて素晴らしいに尽きます。

'18香川丸亀国際ハーフマラソン

プライベート

私にとって恒例のマラソン、6回目の参加となりました。

風雪の悪コンディションの中でしたが
歴史ある大会は、大会関係各位の迅速な対応で滞りなく進行します。

毎回、走るたびに、途切れない沿道と補助員の地元高校生の熱い応援に
最後、体は動きませんが、心は動かされます。

今回も汗まで枯れる最後に背中を押してくれたのは高校生の声でした。
本当にありがたかったです。

走ることが好き。
という単純明快な理由でずっと走っていますが
これほどまで長い距離を走るに至った最初の動機は興味です。

21キロ走ると体はどうなるのか。

走ったことのある人からの情報はあくまでも伝聞に過ぎず
好きだからこそ身をもって体験したいと思ったわけです。

6回目ともなると、走る前から想像がつくようになります。
いくら効率的に意識をもって走っても、同じ動きを繰り返すといつか疲労します。

だから、しんどさから解放される動きを意識するようになってきます。

仕事上、患者さんの不快症状と改善の糸口について
ほぼ一日中考えているように思いますが
走ることを通じて、解決策が見つかることがあると近頃強く思います。

痛みなどの不快症状には、一定の再現性があります。

ゆっくり走ったとしても、人の動きはかなり複雑に連動していて
どこに意識を持っていくかで身体の感覚は随分変化します。

今回、練習過程で痛みや張りが出ると、スピードやリズムを殺すことなく
それを回避するよう努めました。

どこをどのようにするということを
感覚の内面と、客観の外面から眺めようとしました。

要は、動かなくなっていく中でいかに自分をコントロールできるかを追求しました。

あくまでも、得られたものは感覚なので
これを言葉という情報に置き換えなければ患者さんと共有はできません。

例えば、一日中座っていると腰が痛くなる、といった訴えの理解は深まり
それを解放できる意識的な姿勢のイメージが深まったように感じます。

走る。ということだけが走ることの意味ではなくなって
更に楽しみを感じています。

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