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腰椎骨盤リズム(lumbopelvic rhythm)

腰下肢痛

運動連鎖によって、体のある部位の運動が関節を介して、離れた部位に影響を及ぼします。

これには、足から骨盤に向かう上行性と、骨盤から足に向かう下行性とがありますが
ご覧の通り、中心を担っているのは骨盤です。

また、骨盤と脊柱の関連性についても、上行性と下行性の概念があり
骨盤は、下肢、脊柱と連携する機能を果たすため
そのアライメントは全身に影響するといっても過言ではありません。

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しかし、骨盤は単体で空間上を運動するわけではなく
骨盤の運動は、股関節と脊柱の運動の結果になります。

矢状面(体を横から見た時)で体を前後屈させる動作では
骨盤を介して、腰椎(脊柱)と股関節の動きに連動性が存在し
これを“腰椎骨盤リズム(lumbopelvic rhythm)”と呼びます。

腰椎(5つ)の各分節の可動範囲はおよそ8°とされ、膝を伸ばした状態で手を床につけると
平均的な健常成人で腰椎40°、股関節70°がほぼ同時に屈曲するといわれています。

体がおよそ45°前傾した時点で腰椎の運動は制限され
その後、股関節と胸椎によって前屈が行われます。

一方、体を反らす場合、多くは股関節が先行し、少し遅れて腰椎が伸展します。

腰椎骨盤リズムは、股関節と腰椎の可動域制限を補完し合うため
どちらか一方の可動域制限を他方が代償します。

つまり、動きとして連動するが故、負の運動連鎖を誘発します。

見るからに悪い姿勢や、硬い動きは、負の運動連鎖を招き
筋、腱、靭帯などの軟部組織や関節にストレスを与え続けていると考えることができます。

運動(スポーツ)の功績

ライフスタイル

絶好の運動日和の朝、小3の息子は陸上の練習に出かけました。

今日は、中国電力陸上部の選手によるスクールで
帰宅後、選手からサインをもらったと嬉しそうに話していました。

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今は、身体の使い方を学ぶ時代です。
残念ながら、日常生活で会得する機会は喪失しています。

習い事の枠を超え、将来を見据えてプロを目指す領域まで
体の使い方を学ぶということの範囲は広域ですが
将来のためにも、やっておいたほうが良いと思えることの一つです。

先日新聞で、スポーツ庁が行った、体力・運動能力の調査結果の掲載がありました。
調査方法が現行方式になった’98以降、75~79歳男女が過去最高で
高齢者の体力は上向き傾向が継続というものでした。

まだまだ動けるが、リタイヤした人たちが、将来を見据えたり
運動と日常生活の因果を想像して、何かアクションを起こした結果と言えるのではないかと思います。

75歳オーバーということは、戦争を経験した最後の世代になるので
戦後の復興に一躍担った方々です。

運動という表現が正しいかどうかわかりませんが
間違いなく、引っ切り無しに動き詰め、働き詰めていたに違いありません。

ということは、動くということの基盤が幼少のころからできていたわけです。

今の、手を伸ばせば何でも届く子どもたちとは
心も体も作りが違うと容易に想像できます。

運動(スポーツ)は、年齢や性別を問わず、目標に応じて身体を動かすことで
その成果が得られるツールであるし、継続性を持たせれば、将来の体力作りの基盤となります。

生活だけでなく、運動(スポーツ)する人が増えれば
身体を作る、つまり身体の質を高めることに繋がり
鍼灸によって貢献ができるとも思っています。

鍼灸効果の裏付けに必要なもの

鍼灸、その他治療

すっきりした秋らしい気候はあまり感じられませんが
長かった暑い夏の峠は越えたようで、スポーツに汗を流す季節になりました。

秋の大会やスポーツイベントに参加する方々の来院が増えていますが
なかには、大会が終わり、結果を報告してくれる方があり、とても嬉しいです。

普段、愁訴を抱えて来院し、略治に至る前にドロップアウトしてしまうケースが多く
治療の効果を反芻できないことを多く経験します。

また、私の場合、治療の終わりの線引きは、ほとんどの場合、患者さんに委ねるので
良かったのか、悪かったのか想像してもし切れません。

結果を報告してもらえると、治療の影響に触れることができるので
良くも悪くも、何が効果的だったか、考え直すことができます。

鍼灸治療は、このツボはこの症状に効きますという主治を謳った本もありますが
そんな簡単には行かないのが実際です。

例えば、このウイルスにはこの薬が有効、切れた腱を再建、血管内の血栓を除去などは
問題とそれに対する明確な解答によって、治療効果を双方で共有できますが
鍼灸の効果においては稀有です。

よって、患者さんからの治療効果に対する情報が、とても大きな役割果たすことになり
この積み重ねが、一つの薬が効果的であるというエビデンスに匹敵するものになってきます。

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以前、“治る”と“治す”について言及しましたが、だから、安易に治すという言葉は使えませんし
同じ症状だったとしても、同じ治療で同じ効果が出せるかというと
完全なイコールではないので、経験や知識から何かを模索しながらの作業になります。

東洋医学の考えを用いると、ヒトは自然の一部でそれは滞りなく変わり続けているので
同じことが通用しないのはもっともなのかもしれません。

しかし、それを考えながら仕事ができることは楽しみだし
治療の効果を伝えてもらえることは、最大限の喜びであり栄養源となります。

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