継続とフィードバック
ライフスタイル
あの頃はよかった。昔はできた。
おじいちゃんおばあちゃんの常套句のように聞こえますが
我々も、お酒の席などでつい言ってしまうフレーズです。
言葉の裏を返すと、過去の成功体験や気力体力の充実を顧みて
現実はそこからかけ離れてしまったことへの悲哀の差し込みといった感覚でしょう。
私は、継続の重要性は日ごろから訴えています。
しかし、目の前の“できない”を“できる”に変えるには
単に継続するだけでは足りません。
フロリダ州立大学心理学部教授アンダース・エリクソンの研究によると
生まれながらの天才は存在せず、様々な分野で一流とされる人たちは
それ以外の人より長時間そのことに携わっていて
更に、成功のために何が足りないか、何をしなければならないかを分析し
何度も繰り返し遂行している(フィードバック)ということです。
ちょっと大げさな話かもしれませんが
全力で走ったり、階段を上ったりなどの日常の動作をはじめ
もっと広域に捉えると、仕事のスキル向上も含まれます。
できる人は何もせずできているわけではなく
できることを裏付ける然るべき理由があるということです。
できない理由を年齢で片づけてしまうことは、とてももったいないし残念です。
体の不調は、年齢を重ねるにつれて多くなることは事実ですし
それがモチベーションの低下に繋がることも否定できません。
しかし、できないという既成事実を覆すことは
幾つになっても可能だとデータは言っています。
私と同じ43歳にしてもなお、大リーグの一線で活躍するマーリンズのイチロー選手は
衰える体力を補うために、何が足りないか、そのためには何をしなければならないかを
常に考え実行することを継続することで、現在の活躍があるのだと言えます。
全ての人に一流のチャンスはあります。
一流とまではいかなくても、自分が望む結果は必ず得られるというお話です。