HOME日々のこと(ブログ)

継続とフィードバック

ライフスタイル

あの頃はよかった。昔はできた。
おじいちゃんおばあちゃんの常套句のように聞こえますが
我々も、お酒の席などでつい言ってしまうフレーズです。

言葉の裏を返すと、過去の成功体験や気力体力の充実を顧みて
現実はそこからかけ離れてしまったことへの悲哀の差し込みといった感覚でしょう。

私は、継続の重要性は日ごろから訴えています。

しかし、目の前の“できない”を“できる”に変えるには
単に継続するだけでは足りません。

フロリダ州立大学心理学部教授アンダース・エリクソンの研究によると
生まれながらの天才は存在せず、様々な分野で一流とされる人たちは
それ以外の人より長時間そのことに携わっていて
更に、成功のために何が足りないか、何をしなければならないかを分析し
何度も繰り返し遂行している(フィードバック)ということです。

455c63cf9a9c4db9a2b7819f8bc5dc19_s

ちょっと大げさな話かもしれませんが
全力で走ったり、階段を上ったりなどの日常の動作をはじめ
もっと広域に捉えると、仕事のスキル向上も含まれます。

できる人は何もせずできているわけではなく
できることを裏付ける然るべき理由があるということです。

できない理由を年齢で片づけてしまうことは、とてももったいないし残念です。

体の不調は、年齢を重ねるにつれて多くなることは事実ですし
それがモチベーションの低下に繋がることも否定できません。

しかし、できないという既成事実を覆すことは
幾つになっても可能だとデータは言っています。

私と同じ43歳にしてもなお、大リーグの一線で活躍するマーリンズのイチロー選手は
衰える体力を補うために、何が足りないか、そのためには何をしなければならないかを
常に考え実行することを継続することで、現在の活躍があるのだと言えます。

全ての人に一流のチャンスはあります。

一流とまではいかなくても、自分が望む結果は必ず得られるというお話です。

恒常性の維持(ホメオスタシス)

ライフスタイル

人間には恒常性の維持(ホメオスタシス)という機能が生まれながらに備わっています。

体内の環境を一定に保とうとするこの働きは、内分泌系、免疫系、神経系が一体となって担いますが
これは、運動器(骨、筋、腱など)にも言えるのではないかと考えます。

以前、『バランスを保つ』という表題で書きましたが
人は動作を行うとき、少しバランスを崩したほうが行いやすいのではないのかと思います。

治療の評価で骨格のアライメントを殆どの場合確認しますが
まず、シンメトリーはありません。

少なからず症状があるので、当然なのかもしれませんが
しかし、治療後も視覚にわからないほど整うケースはまずありません。

そもそも、環境を一定に保とうとしている時点で
保てないことが前提で、だから安定するよう意識、無意識に関わらず
そう努めるのではないのかと思います。

e93c0ba130bd8756a0404be45934fc5f_s

何か、そするための理由がなければ
活動できないような構造になっているのかもしれません。

先のリオ五輪で、前人未到の3大会連続3冠を成し遂げたウサイン・ボルトは
先天性の脊椎側湾症でした。その克服のため、必要以上に筋力トレーニングを要しました。

あの恵まれた身体と、卓越した技術の裏にあった困難は、競技の妨げになったのではなく
むしろ、立ち向かうための理由になったと考えることができるかもしれません。

それを合理的に安定の方向に導くことが我々の仕事です。

2016 リオデジャネイロ五輪閉会

ライフスタイル

4年に一度の世界の大運動会(失礼な言い方ですが私にとって)オリンピックが閉会しました。

2f102a3f287aae85a54c07a3e48ee40f_s

陸上出身の私は、やはり男子4継が強烈に印象に残りました。

スポーツの中でも陸上競技は歴史が長く
科学の発展とともに技術が進歩しても記録の伸び方は緩やかです。

そもそも歩くという行為自体、地面に与えた力の反発を利用して前に進むという
合理的な理屈の上に成り立つ動作を、無意識に行っているので
技術の追及といっても、とても緩徐になるのだと思います。

更に、一瞬に力を爆発させる100Mは、細かい話は抜きにして
その競技の特性上、運動器の優れた黒人選手が、昔も今も圧倒的に優位は変わりません。

その中で、失格でなかったとしてもアメリカに先着したことは
興奮せずにはいれませんでした。

単独種目の決勝に一人も進出していないことから
バトンの技術とチームワークの成果に評価が集中していますが
裏側には圧倒的にレベルアップした“個”の力を見逃すことができないと私は思います。

これはスポーツに限らず、成長のベースになるのはまず“個”であると思います。

それが、チームや組織に反映されれば前に進む力になるし
共鳴する存在があれば、より大きな力を生むことになるのではないかと思います。

陸上競技は野球やサッカーのように、ビジネスとしてはまだまだ難しい競技だとは思いますが
陸上オタクの私にとって、今回のオリンピックは戦うフィールドは違えど
モチベーションの上がるものになりました。

選手の皆さんに、労いと感謝の意を表します。

12月の営業日
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31




11月の営業日





1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30

【受付時間】 9:00 ~ 19:00

9:00 ~ 16:00

休鍼日