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恒常性の維持(ホメオスタシス)

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人間には恒常性の維持(ホメオスタシス)という機能が生まれながらに備わっています。

体内の環境を一定に保とうとするこの働きは、内分泌系、免疫系、神経系が一体となって担いますが
これは、運動器(骨、筋、腱など)にも言えるのではないかと考えます。

以前、『バランスを保つ』という表題で書きましたが
人は動作を行うとき、少しバランスを崩したほうが行いやすいのではないのかと思います。

治療の評価で骨格のアライメントを殆どの場合確認しますが
まず、シンメトリーはありません。

少なからず症状があるので、当然なのかもしれませんが
しかし、治療後も視覚にわからないほど整うケースはまずありません。

そもそも、環境を一定に保とうとしている時点で
保てないことが前提で、だから安定するよう意識、無意識に関わらず
そう努めるのではないのかと思います。

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何か、そするための理由がなければ
活動できないような構造になっているのかもしれません。

先のリオ五輪で、前人未到の3大会連続3冠を成し遂げたウサイン・ボルトは
先天性の脊椎側湾症でした。その克服のため、必要以上に筋力トレーニングを要しました。

あの恵まれた身体と、卓越した技術の裏にあった困難は、競技の妨げになったのではなく
むしろ、立ち向かうための理由になったと考えることができるかもしれません。

それを合理的に安定の方向に導くことが我々の仕事です。

2016 リオデジャネイロ五輪閉会

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4年に一度の世界の大運動会(失礼な言い方ですが私にとって)オリンピックが閉会しました。

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陸上出身の私は、やはり男子4継が強烈に印象に残りました。

スポーツの中でも陸上競技は歴史が長く
科学の発展とともに技術が進歩しても記録の伸び方は緩やかです。

そもそも歩くという行為自体、地面に与えた力の反発を利用して前に進むという
合理的な理屈の上に成り立つ動作を、無意識に行っているので
技術の追及といっても、とても緩徐になるのだと思います。

更に、一瞬に力を爆発させる100Mは、細かい話は抜きにして
その競技の特性上、運動器の優れた黒人選手が、昔も今も圧倒的に優位は変わりません。

その中で、失格でなかったとしてもアメリカに先着したことは
興奮せずにはいれませんでした。

単独種目の決勝に一人も進出していないことから
バトンの技術とチームワークの成果に評価が集中していますが
裏側には圧倒的にレベルアップした“個”の力を見逃すことができないと私は思います。

これはスポーツに限らず、成長のベースになるのはまず“個”であると思います。

それが、チームや組織に反映されれば前に進む力になるし
共鳴する存在があれば、より大きな力を生むことになるのではないかと思います。

陸上競技は野球やサッカーのように、ビジネスとしてはまだまだ難しい競技だとは思いますが
陸上オタクの私にとって、今回のオリンピックは戦うフィールドは違えど
モチベーションの上がるものになりました。

選手の皆さんに、労いと感謝の意を表します。

歪みに起因する症状

腰下肢痛

普段、何もしないのに肩が凝るとか腰が痛くなる
と高齢の患者さんがよく言います。

痛みの原因を、一つに集約するのは難しいと思いますが
やはり不良姿勢はその原因の一つとして考えられます。

人間の体も建物の柱を縦横にした軸組みと同じく
骨と骨が関節によって繋がれることで、構造の基盤を形成します。

よって、柱が傾けば建物も傾くのと同じで、骨が傾けば体も歪みます。

問題は、少なからず歪みを原因とする症状が現れることです。

歪んだ骨に隣接する筋肉は、短縮あるいは伸張を強要され
長時間その信号を送り続けることが痛みなどの症状に繋がります。

例えば、体の中心に位置する骨盤は、脊柱と股関節との間に関節を有しますが
骨盤を適正な状態にコントロールするには、大腿、骨盤、腰椎にかかわる筋群の協調が必要になります。

いわゆる良い姿勢は、骨盤前傾と腰椎前弯を同時にコントロールする必要があり
それには多裂筋と腸腰筋の協調が必要です。

多裂筋と腸腰筋

多裂筋が収縮して腰椎を伸展させたあと
腸腰筋が活動して中間位になった腰椎を固定しなければいけません。

つまり、座面に浅く腰掛け背もたれに当たったり
猫背で立位を保持していると、多裂筋と腸腰筋の機能が破綻し
骨盤後傾、腰椎後弯となり、筋肉は短縮と伸張の信号を出し続けることになっているのです。

 

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