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PTTD(後脛骨筋腱機能不全症)

スポーツ傷害

PTTDは後脛骨筋腱への過負荷による滑膜炎
腱変性に伴う後脛骨筋の筋力低下
後脛骨筋腱の機能不全、痛みの総称です。

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後脛骨筋は、足の内側縦アーチ形成に大きく関与し
機能低下は扁平足を助長します。

その他、スポーツ障害で多くみられるシンスプリント
女性に多い外反母趾など様々な症状の引き金となります。

下腿部と足部を繋ぐ筋ではありますが、その機能が低下することで
足部を構成する骨アライメントに異常をきたし、上位の膝関節
股関節への波及も考えられます。

静的アライメントとして、calcanneus-angle(踵骨)が外反位
内側縦横アーチ低下、短腓骨筋優位となるため前足部外転
後ろから見ると本来見えない第5趾や第4趾が見えるtoo many toes sign陽性となります。

典型的な動的アライメントはknee-in、toe-out(片脚立脚で膝を曲げると
膝が内側に入る外反膝、つま先が外を向く外反の状態)、
HTF (片脚立脚時の床面に対する踵骨軸の傾斜角度を基準とし
片脚スクワット時、カーフレイズ時の変化量を評価)強陽性となります。

局所の症状改善へのアプローチは当然必要ですが
なぜ後脛骨筋腱が機能不全に至ったかを全身的に評価し改善できなければ
同じことの繰り返しを招くことになるので
やはり全身的な評価と施術が必要になるのです。

 

ツボの運用法

鍼灸、その他治療

鍼灸師が何を基準に施術するかというとツボ(経穴)です。

ツボは不規則に皮膚上に点在しているのではなく
経絡という縦横に走行する連絡網上に存在します。

経絡は現代医学の神経や血管の走行とは似て非なるもので
科学の発展した現代でも説明できるものではなく
鍼灸の効果を経絡を使って説明しようものなら
胡散臭く聞こえたり、眉唾的な存在になってしまいます。

しかし、経絡の概念を使い施術することで、症状の緩解がみられるのも事実で
標準化された言葉や身体部位、機能を用いた施術効果の説明、理解は
各流派の諸先生方が躍起になって継承されているところだと思います。

鍼灸の歴史から考えて、当時身体の中を診ることは不可能でした。

よって、身体の外側、つまり皮膚表面上の特徴を捉えることによって
病態を把握し、そこにツボが運用されるに至ったと考えることができます。

そして、時間をかけてツボがそれ以外の場所や内臓との関連
そこを刺激することで症状が緩解するという経験を理論化し
経絡の型を作り上げたのだと思います。

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鍼灸の効果は、同じ経絡の概念を用いても
施術する者の裁量によって異なるのも事実です。

どの鍼灸師が施術しても、同じ効果が出せる方法論を構築されている先生もありますが
それは経絡やツボの運用法が違う、また、経験だといわれると話が終わってしまいます。
少なからず、既存の経絡の概念に応用を加える必要があるのではないかと考えています。

人間は動物です。動く物です。

ならば、動かしながら評価する必要があるのではないかと思います。

だから近頃、身体の連動や動的な鍼灸を推進しています。

 

 

連動③

姿勢

痛みや凝りといった症状を持つほとんどの人に動作の制限があります。

肩が痛いからといって肩だけに動きの制限があるのではなく
それ以外にも見られることもしばしばです。

これは、動くために(姿勢を安定させるために)全身が連動していることを意味します。

全身の骨

身体には、正しい使い方があります。

正しい身体の使い方の前提は、良い姿勢と言っても良いと思います。

容姿端麗なモデルでも、腰が痛かったり肩が凝ったりします。

また、腰の曲がった、おじいちゃんおばあちゃんの全てが
腰痛かといえばそうではないと思います。

良い姿勢の条件は、力学的、形態学的な安定だけではなく
その判断基準は、色んな視点によって変わり
また、その捉え方によって異なるからです。

しかし、動きやすさを求めて得られたものや
何かに都合よく合理的なものは、必ずしも良い姿勢とは限らず
むしろ、良い姿勢は少しの強制があって成り立ちます。

だから、どこかでその動機付けをする必要があり
客観的に評価できる、いわゆる良いとされる姿勢に近付けることは
正しい身体の使い方の基礎となると考えるので
治療に際し時間をとってアライメント(ある姿勢における骨の位置や
身体各部位の並び)を診ることになります。

 

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