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おもてなしの意味

ライフスタイル

日曜日第1回目の岡山マラソンが盛況に終わった。

レース後のケアに来院された方々は当時の状況を話されたり
完走者に与えられる備前焼のメダルを誇らしげに見せてくれる方もあった。

今までランナーとして参加するばかりの市民マラソンだったが
今回初めて沿道に出てランナーの応援をした。

1万4千人全てを見届けるのに3時間を要し
走るのもつらいが同じ場に立ち続け声を出し続けるのもつらいことを知った。

しかし沿道には大勢応援の人がいて
新聞にあったようにランナーの最も高い評価がこの沿道の人たちで
最初から最後まで前を通るランナーに懸命に声を出して発破をかけていた。

これは正直想定外で社会一般で言われる岡山人が消極的な県民性であることを信用し
何となく肌で感じていた私は良い方向で驚いたし
新聞で評価される前にこの結果は想像できた。

市民マラソンは斜に捉えると地方経済の活性化だが
現地であの臨場感のなかゴールへ向かう無垢なエネルギーを浴びると
現実的な経済効果とか損得勘定ではなく
純粋に岡山の地へ走るために出向いたくださった方々に感謝の念が込み上げてきた。

オリンピックの東京招致の際、流行語になった“おもてなし”は
いかに日本人が互いに助けあい、迎える来客のことを大切にするかを示すそうだが
私は何かへりくだった表現の中に媚を売る、胡麻を擦るといった感覚をもつ。

発見

しかし誰かのために一所懸命に何かを提供した結果“おもてなし”は
自分の気付かなかったことの発見に変わるのかもしれない。

 

 

 

走ることと故障

スポーツ傷害

11/8第1回岡山マラソンが開催される。
参加1万5,000人中四国最大規模のマラソン大会。

当院には練習の疲労回復や故障の治療のため多くの選手が日々訪れる。

市民マラソンは健康ブームに乗って町おこしに使われるほどの盛況ぶりで
地方の活性化に一役担うほどだ。

マラソン

全くランニングをしたことのない人が突然走り出すと故障することが多い。

運動不足、走ることの知識不足など
故障の原因はそんな安直なものなのだろうか。

長距離を自分の足で移動することの最初は通学だけれど
通学で足を痛めた子なんて聞いたことがない。

また子どもに通学のために歩き方を教えるなんてしたことはないし
自分自身されたことがない。

飛脚は戦国時代以降人によって行われたそうだが
飛脚人に故障があったかどうかはとても興味深い。

速く走るために何かを意識することで故障につながるなら
何かをしながら走ると故障しないのかもしれない。

イチロー選手が毎日何百球もスローイングするとき何も考えず雑談をしながら投げるのは
フォームなどを意識しながら投げていると途中で筋肉に異常な反応が出るからだと聞いたことがある。

筋肉に異常をきたさない方法の究極を求めた結果だろうが
あらゆる方法を突き詰めた人の発想は考えてもたどり着けない。

出場ランナーは皆、自分の掲げるタイムや目標に向かって懸命に走るのだと思うが
足の運びや腕ふりなど走ることに意識を持っていくのではなく
普段車道から見る景色を目線で堪能しながら走ったほうが
疲労も少なく案外速くゴールできるのかもしれない。

ランナーの健闘をお祈りする。

計れないものを計る

ライフスタイル

必要とする人のニーズに応えようとする動きは今の世の中では当たり前になっていて
あらゆる業種でその実現は組織存続の死活問題だと思うし
もっと先のニーズを先取りしたり想像して提供することに力を注いでいる。

こんなものがあったらいいなと思う前に便利なものが日常にゴロゴロしていて
便利だと気付く前に淡々と使っている、なんてことが普通に起こっている。

見えないものが見えるようになる。
ドラえもんの四次元ポケットから出てくる道具ではないが
情報の可視化は色んな分野で行われている。

顕微鏡

筋肉の硬さを計る筋硬度計。テレビの健康番組などでたまに出てくる。
文字通り筋肉の硬さを数字で表す。
実は古くは1950年頃には存在していたらしいが一部の研究者によってのみで
一般の人が知るようになったのはまだ日が浅い。

肩こりを訴える人に何らかの施術をしてその前後で測定する。
当然施術後の数字を見てオォ~っとなる。

客観的な指標は説得力があるし納得できる。
しかし肩こりの人が求めるのは下がった数字ではなくほぐれた実感と楽になったという事実だ。

下がった数字に周りが反応するあまり本当は実感がなくても
楽になったと言ってしまう同調圧力という心理がはたらくこともある。

人は長く生きていると痛みやしんどい経験を必ずしている。
本当につらいとき人は声を出せない。

失礼な話だが痛いしんどい言っている時は正直まだまだいける。

痛みなどの感覚を定量で表すのにVAS(Visual Analogue Scale)というのがあり
普段これを評価によく使う。

つらくてしんどくて何もできない状態を10、全く何ともありませんが0といった具合で
今この辺りですと指さしてもらう。

実はこれが自身の経験上の相対的な評価になっていて
今つらくてしんどくてたまらないが頭の中を駆け巡っているのだが
忘れてしまっていたもっとしんどいを引っ張り出してくることで
あっそんなでもないと気付く。

計れないものは目に見えないだけで本当は計れてしまうのかもしれない。

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