本当の保護
ライフスタイル
繰り返されるバター不足。
国内消費量は例年安定しているにもかかわらず国内生産量が減少し
高い関税と国内生産者保護の立場から輸入が簡単に行われないそう。
保護も度をわきまえなければ保護でなくなる。
手厚い保護、言い方を変えると“過保護”。
人の体も過保護をすれば停滞、更に退化しかねない。
体力が衰え始める30歳以降、運動をしなければ1%/年筋体積が減少
また、使われない単関節筋(一つの関節を跨ぐ筋、およそ深部筋)は萎縮
二(多)関節筋(二つ以上の関節を跨ぐ筋、およそ表層筋)は短縮すると言われている。
年齢を重ね生活が合理的に行われるようになると無駄な動きを全くしなくなる。
我が家の子どもを見ていると、なんと不合理な動きだと感心する。
何度も同じ場所を行き来している。
大人の合理的な動きは生活の便利を追求した結果であり
体を使わずに済むという保護の立場を取っている。
激しい運動など何もしていないのに体に疲れや痛みを感じるようになると
それを肯定するために一層動かなくなる。
ここはひとつ、歳を取るにつれて体に疲れや痛みを感じるという大前提のもと
保護とはどういう姿勢かということを考えるべきである。
そもそも保護は他者に守られなければ存在が存続しないものだから
動きが能動的に小さくなることは意味として間違っている。
保護には幅があり、実はできるだけ保護されない(しない)ことが本当の保護なのだと思う。