不妊症・不育症
不妊症・不育症
国内の日本人、前年から27万人減少のニュースがありました。
団塊ジュニア(’71~’74年生)が40歳を超え出産適齢期とされる
女性数が落ち込み、今後、出産減の傾向は強まる見込みとあります。
’74年、「子供は2人まで」という産む子供の数の制限に言及した宣言が
人口問題の専門家らの間で採択されました。
しかし、その約20年後’92年の国民生活白書では
もう“少子化”という言葉が現れています。
少子化問題は20年以上続く社会問題なのです。
妊娠には適齢期があります。
有名人の高齢出産のニュースが増え
40代でも出産できるという意識が広がっているように思われますが
20年前は30歳までに産み終えるという風潮が常識的でした。
晩婚化の現代は少子化を助長し不妊症、不育症の問題にも波及しています。
不妊症、不育症への鍼灸の効果は絶対的ではありません。
器質的な問題はないけれど妊娠しない機能性不妊の場合
鍼灸は妊娠出産に必要な(余)力を培うために力を発揮します。
また、器質的原因へのファーストチョイスは現代医学ですが
その治療の補填としても鍼灸の効果は期待できます。
本来、子供は“作る”ではなく“授かる”ものです。
医療の原点もできないことを可能にするのではなく元の状態に戻す行為
そこには痛んだ身体に手を当てて痛みを分かち合う働きがあるのだと思います。
以下は、不妊症、不育症に関する一部の内容とデータです。
不妊症・・妊娠を試みて2年経っても妊娠に至らない状態。
原因・・女性因子 排卵因子 約30%
卵管因子 約30%
男性因子 約30%
(以上3大因子)
不妊症が現代医学的一般検査でその原因が分かるのは60%程度。
現疾患が判明し不妊治療を試みる場合
1.現疾患の治療とタイミング療法
2.人工授精(AIH)
3.高度生殖医療(ART) 体外受精、顕微授精
(体外受精での妊娠率は期待値は高いが実際は30%弱)
(ARTを受けても最終的に子どもが授かれるのは約50%)
以上の治療を併用する(ステップアップ)。
自然流産は全妊娠の約15%。
不育症・・妊娠するが生児を得ることができない状態。
反復流産・・流産を2回以上繰り返す。
習慣流産・・流産を3回以上繰り返す。