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動かすことと安定させること

姿勢

身体を色んなパーツで分けたとき
各々が独立した存在になるが
ヒトとして活動するときそれぞれが関連して動く。

静と動

だからある一部の骨や軟骨などの位置異常は
他の部位に影響を与え痛みなどの症状を作る。

以上を運動連鎖と表現しがちであるが、狭義の運動連鎖とは
全体の中の一部と一部が解剖学的なつながりで
ある一部が動いたとき他の離れた部分に影響することである。

普段の臨床でどこかに痛みを訴えられると
何故そこに痛みが発生したのか、日常の生活内容や
姿勢などを尋ね、そこから遡って考える。

しかし必ずしも結果はパターン化されず
運動連鎖の観点からも無理が出てくることがある。

それは骨格の位置異常が大きいとき痛みなどの発信源から
離れたところへ影響する以前に姿勢による制御が
優先的に出てしまうことがあるからである。

痛みなどの症状が出ると知ってか知らずか
このような反応は人間の危機回避能力の高さの裏付けであると思われる。

ただ姿勢制御には表裏の関係という原則があってヒトの身体を
上半身と下半身で考えたとき互いに逆方向に動きやすい。

だから、例えば膝に痛みがある場合、気をつけの姿勢の位置修正を行うとき
下半身の修正で姿勢が悪化すれば原因が上半身にあると推測できる。

ということは、何もしないのに肩が凝ったり腰が痛くなるというのは
止まったときの姿勢、つまり身体を安定させようと制御していることが
既に症状を作る形になっているということも有り得ると思う。

 

幸不幸の基準

ライフスタイル

連日35℃を超える猛暑が続くが、人の感覚は本当に不思議で
屋外から陰に入っただけで涼しく感じる一方で
クーラーの利いた部屋からそうではないところに行くと暑く感じる。

慣れとは一種の麻痺で慣れていることを意識できなければ
居心地の良い状態の境界は知らない間にどんどん上がってしまう。

暑い場から涼しい場へ移動したときの幸福感。

日常のほんの些細な出来事であるが
苦しみからの解放や、欲が満たされた時、人はただ喜びを感じる。

幸不幸は人それぞれが基準を持っていて
いちばん大切なのは自分自身がどうなのかということであると思う。

幸不幸の基準

社会や企業などで人を評価するとき
あの人は成功したとか、失敗したとか言うが
第三者の評価は同じ対象に対してであっても時に違ったりする。

そんな評価に一喜一憂してしまったり
また、自分以外の他者がどうかによって
自分の幸不幸を左右される人がいる。

自分を持ち上げるために粗探しをしたり弱点を見つけたりする考え方。

そんなことはどうでもよくて
自分の中以外に幸福の基準を作ると
本当のそれになかなか辿り着くことができない。

本当の幸福は実はその辺にごろごろ転がっていて
それに気づくかどうかは自分の中の不幸が何かに気づいた時であると思う。

 

 

 

本当の保護

ライフスタイル

繰り返されるバター不足。

国内消費量は例年安定しているにもかかわらず国内生産量が減少し
高い関税と国内生産者保護の立場から輸入が簡単に行われないそう。

保護も度をわきまえなければ保護でなくなる。

手厚い保護、言い方を変えると“過保護”。

人の体も過保護をすれば停滞、更に退化しかねない。

過保護

体力が衰え始める30歳以降、運動をしなければ1%/年筋体積が減少
また、使われない単関節筋(一つの関節を跨ぐ筋、およそ深部筋)は萎縮
二(多)関節筋(二つ以上の関節を跨ぐ筋、およそ表層筋)は短縮すると言われている。

年齢を重ね生活が合理的に行われるようになると無駄な動きを全くしなくなる。

我が家の子どもを見ていると、なんと不合理な動きだと感心する。
何度も同じ場所を行き来している。

大人の合理的な動きは生活の便利を追求した結果であり
体を使わずに済むという保護の立場を取っている。

激しい運動など何もしていないのに体に疲れや痛みを感じるようになると
それを肯定するために一層動かなくなる。

ここはひとつ、歳を取るにつれて体に疲れや痛みを感じるという大前提のもと
保護とはどういう姿勢かということを考えるべきである。

そもそも保護は他者に守られなければ存在が存続しないものだから
動きが能動的に小さくなることは意味として間違っている。

保護には幅があり、実はできるだけ保護されない(しない)ことが本当の保護なのだと思う。

 

 

 

 

 

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