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風鈴

治療室

暑い夏がやってきました。

いつからか暑い夏に苦手意識を覚えるようになり
毎年、少しでも暑さから解放される方法を考えています。

というわけで今年は“風鈴”を軒から下げてみました。

風鈴

夏の風物詩として知られていますが、その起源は中国の唐の時代。

竹林の東西南北に吊り下げ、風の流れや音で
物事の吉凶を占うための道具として使われていた「占風鐸」が
仏教や建築文化とともに伝わってきたと考えられています。

日本では“音”は昔から人間に災いを及ぼす存在から身を守る楯として扱われていました。

そして強い風は流行病や悪い神を運んで来るもので
それらを払うためにお寺の四方に吊り下げ
音の聞こえる範囲は災いが起こらないとされていました。

それが気温湿度が上がり菌の繁殖しやすい暑い季節の魔除け
暑気払いの道具として定着に至ったとされます。

暑さ寒さを含めた五行論を人の身体の不調和の原因に取り入れた東洋医学の考え方と
所縁のある風鈴の音で鍼の効きも良くなりそうです。

不妊症・不育症

不妊症・不育症

国内の日本人、前年から27万人減少のニュースがありました。

団塊ジュニア(’71~’74年生)が40歳を超え出産適齢期とされる
女性数が落ち込み、今後、出産減の傾向は強まる見込みとあります。

’74年、「子供は2人まで」という産む子供の数の制限に言及した宣言が
人口問題の専門家らの間で採択されました。

しかし、その約20年後’92年の国民生活白書では
もう“少子化”という言葉が現れています。

少子化問題は20年以上続く社会問題なのです。

妊娠には適齢期があります。

妊婦

有名人の高齢出産のニュースが増え
40代でも出産できるという意識が広がっているように思われますが
20年前は30歳までに産み終えるという風潮が常識的でした。

晩婚化の現代は少子化を助長し不妊症、不育症の問題にも波及しています。

不妊症、不育症への鍼灸の効果は絶対的ではありません。

器質的な問題はないけれど妊娠しない機能性不妊の場合
鍼灸は妊娠出産に必要な(余)力を培うために力を発揮します。

また、器質的原因へのファーストチョイスは現代医学ですが
その治療の補填としても鍼灸の効果は期待できます。

本来、子供は“作る”ではなく“授かる”ものです。

医療の原点もできないことを可能にするのではなく元の状態に戻す行為
そこには痛んだ身体に手を当てて痛みを分かち合う働きがあるのだと思います。

以下は、不妊症、不育症に関する一部の内容とデータです。

不妊症・・妊娠を試みて2年経っても妊娠に至らない状態。

 原因・・女性因子 排卵因子 約30%
          卵管因子 約30%
     男性因子 約30%  
 (以上3大因子)

 不妊症が現代医学的一般検査でその原因が分かるのは60%程度。
 現疾患が判明し不妊治療を試みる場合
  1.現疾患の治療とタイミング療法
  2.人工授精(AIH)
  3.高度生殖医療(ART) 体外受精、顕微授精
   (体外受精での妊娠率は期待値は高いが実際は30%弱)
   (ARTを受けても最終的に子どもが授かれるのは約50%)
  以上の治療を併用する(ステップアップ)。
 自然流産は全妊娠の約15%。
 

不育症・・妊娠するが生児を得ることができない状態。

 反復流産・・流産を2回以上繰り返す。
 習慣流産・・流産を3回以上繰り返す。

 

 

 

73歳オートレーサー

ライフスタイル

昨日の報道ステーションで現役最高齢オートレーサー
谷口武彦選手が紹介されていた。

オートレース

2014年平均寿命、男性もついに80歳(80.21歳)を超え
女性86.61歳とともに世界1位らしい。

一方、介護を必要とせず自立した生活ができるとする健康寿命。
男性70.42歳、女性73.62歳(2012年)。

数字上、男性は約10年、女性は約13年
誰かの手を借りなければ日常を営むことができない。

73歳で未だ厳しい勝負の世界で生きる谷口選手は驚異としか言いようがない。

世の中で活躍する人たちは
“~しなければならない”という思考ではなく
“~したい”だけで進んでいると思う。

大抵、頑張れと応援したくなるのは既に頑張っている人で
そういう人は応援してもらおうと思って頑張っているのではなく
ただそうしたいからやっているのだと思う。

でもそんな人が、元気をなくしたり止まってしまったりした人に元気を与える。

元気をもらったのでもっと進めそうだ。

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